「隣の芝生は青く見える」
日本でよく聞くことわざです。
実は、アメリカでも同じ表現があります。
The grass is always greener on the other side.
アメリカでは
日本に比べ土地がとてつもなく広いので
住宅も庭も大きいです。
家によっては、トラクターのような
芝刈り機が必要なほど、広い庭もあります。
ただし、NY、LA、サンフランシスコ、シアトルなどの
大都市の住宅事情はそうではありません。
私は、毎日、犬の散歩に出かけます。
それぞれの家の前庭は
とてもきれいに整備されています。
小石を敷き詰めたり、芝生を植えたり、色とりどりの植物を植えたり。
そんな中で、ちょくちょく目にするのが
芝目も完璧、色も本当に青々している
非の打ちどころのない芝生。
それに比べて、うちの芝生ときたら……
しかし、近づいてよーく目を凝らして見てみると…....
ムムム!
これ、人工芝じゃん!
フェイクだ~。
とても良く出来ています。
クオリティーがかなり高い。
こんなに良くできているなら我が家にも、と考えました。
その理由は、
1. 気温が高く乾燥しているカリフォルニアは
毎日水をやるので水道代が高くつく。
さらに、カリフォルニア州の水道代は高い。
2. 1~2週間おきに芝を駆らなければいけない。
3. 芝を駆った後の葉っぱの処理が面倒くさい。
でも、我が家には犬もいるので
結局、人工芝はやめました。
他人の物はよく見えたり
優れているように見える。
人間の常ですよね。
夫婦や、家庭生活、仕事も
同じかもしれません。
すごく完璧そうに見えているご夫婦でも
いざ中に入ってみると
その実態は家庭内別居中だったり
とてもドライな関係だったり。
最近のようにコロナウイルスのせいで
毎日、家で四六時中家族が
顔を合わせていれば
嫌なことがよく見える。
ペースも崩れる。
喧嘩したり、泣いたり、悩んだり。
これって、つらいし、面倒くさい。
実に疲れます。
でも、血の通った夫婦、家族だからこそではないでしょうか?
(もちろん、DVなどは別です)
中には、本当に喧嘩も衝突もなく
いつもラブラブ円満なカップルもいるでしょう。
(実に素晴らしい!)
手間のかかる完璧でない自然の芝生、楽なフェイク芝生。
あなたなら、どちらを選びますか?



