私は、一人っ子です。

周囲からは、一人っ子=わがまま

甘やかされて好き放題して育ってきたのね

というレッテルをいつも貼られて育ちました。

ところが、そんな世間の憶測をよそに

我が家のモットーは「質実剛健」。

一緒に暮らしていた明治生まれの祖父は

筋金入りの、それは厳しい頑固じいさんでした。

一家の跡取りはこうあるべき

とのうんちくを日々聞かされて育ちました。

高校からの進路は

私自身には全く選択の余地はありませんでした。

 

 

ほぼ洗脳状態でもあった私は、

親が敷いたレールを走ってきましたが、

離婚を機にようやく覚醒することになります。

家のことを考え、良かれと思った結婚。

周囲の期待に応えようと選んだ道。

もちろん、こんな話は昔だったら珍しいことではなかったでしょう。

でも、今は時代が違う。

結婚が破綻して何かがおかしいと考え始めました。

「これは、本当に私が望んだこと?」

「家のために、みんなが喜ぶと思ってやってきたけど

その結末は、誰が責任を取るの?」

こんな当たり前の事に気づかずに生きてきた自分。

情けなく落ち込みました。

 

 

離婚後、シングルマザーとしてやってきた私は

1年間歯科医師の仕事を休止して

夢だったロンドンへ子連れ留学をしました。

外国での子連れ留学は予想以上に大変でした。

差別も経験しました。

留学を決めた時、「なんで今さら」「勝手だね。仕事どうするの?」

と周囲からのやめとけコール。

留学中に迷惑をかけないよう

できるだけ準備と手配を整え

必要な時は遠隔地から指示をしたりて働きました。

ハプニングもありましたが、連れて行った娘も成長し

今では良い経験だったと言ってくれています。

 

 

「勝手だよ。だって、私の人生だもん。」

「私が好きな道に進んだら、あなたが困るの?」

「それで、あなたは私に幸せをくれる?」

 

自分の人生は自分で決めたい。

不安になることもあるけれど。

もちろん、失敗もするかもしれない。

だけど、自分で決めたなら、

それを受け止める覚悟はきっとできるはず。

信じて進めば、応援してくれる人は必ず現れる。

人生、やったもん勝ちです。