各個人の感性もあると思いますし、自分の考え方が全て正しいなんておこがましい考えはありません。

その上で敢えて言うと、伝えたい基本線をしっかり作った上で、御来場の方々の想いを汲み取りトークに反映させて彼らが良い方向に到達するよう導く努力を重ねて、初めてプレセンは成り立つのではないかと思います。

今、新入社員がプレゼンする企画を審査する役目をクライアントより仰せつかっていますが、どれも自分本位の魂胆がミエミエで、興ざめしてしまいます。

別に「青年の主張」のように自分の主観を勝手気ままに述べるのではなく、飽くまでビジネスとして、しゃべる相手の特性等をきちんと分析してから、お互いのビジネスを成功させるための方策を考えるべきではないでしょうか。

商業界2005年4月号の特集は、「1冊ほとんど商人ドリル」というタイトルで、専門用語の解説から計数管理の練習、外国語での簡単な接客術、そして原田隆史氏やユニクロの柳井氏へのインタヴュー等と、内容も濃いものになっています。


candyflip’s warehouse-商人ドリル



もちろんこれだけで全て賄えるわけではありませんが、初心者の方にとって商いに携わる上での基本的なことはこれ1冊で結構学べると思います。

編集後記である「後言」に書かれている「つまらない大人にはかかわるな」という考え方は、自分を向上させていく上でビジネスだけでなくプライベートでも重要だと思います。

興味のある方は一読してみてはいかがでしょうか。


普段、いろんな方から質問を受けます。


それは、専門的なことからごくプライベートなことまで様々ですが、その時に感じるのが、「これって何ですか」の類の聞き方が圧倒的に多いなぁということです。

たった今視野に入って、あるいは耳にして、自分が今まで知らなかった物や概念に関して質問するのなら仕方ないと思います。

しかしそうでなければ、まずは自分で一旦調べてみて、それでも分からない部分について自分なりの答えを用意してから、「これは●●だと思うのですが、実際はどうなんでしょうか」というふうに質問するのが普通ではないでしょうか。

ネット検索もそんなに難しいことではありませんし、それができる環境になければ、図書館を利用すればいい。ちょっとしたことなら本屋での立ち読みで済むこともあります。

これくらいの準備もなくいきなり質問されても、それを受けた側としては、どのくらいの理解があって、どこがどう分からないのかをこちらが気を遣って最初から把握していかなければならず、時間の浪費になってしまってとても勿体ないことだと思います。



これからは、情報に強い人が勝ち抜いていく世の中にますますなっていきます。

その分野が得意な人から知識を得ることで自分の労力を省くというのも場合によってはありだと思いますが、出来ればもっと自ら積極的に情報の裏を取っていく姿勢で臨んでいった方が、結局は自分の成長につながると思います。

そうした自助努力があった上で助けを求められたら、その時は喜んでサポートしていくつもりです。