ここ数年、助成金の申請依頼が私の元にも急増しています。
特に
特定求職者雇用開発助成金
キャリアアップ助成金
中小企業労働環境向上助成金
業務改善助成金
の申請依頼が多く見受けられます。
去年から今年の3月までは
若者チャレンジ奨励金
日本再生人材育成支援事業
※2つとも既に募集終了済
も問い合わせが凄かったですね。
そこで思うのですが、「助成金」は飽くまで経営戦略上のサポート的な
役割で使うべきであって、資金繰りの手段としてメインに組み込む
のは望ましくありません。
と言いますのも、助成金を当てにして、無理な人材採用や設備投資、
教育訓練を計画する事業主が数多くいるのですが、どれも事業を
拡大出来ず、逆に業績不振に陥ったり、従業員の離反を招いたり
しているのが実情です。
要件に合致した申請であれば、無利息無返済のお金が手軽に
手に入るのですから、それに味をしめて地道な経営努力を怠り、
結果として会社の体力を弱めてしまうのです。
私は、例え懇意にしてもらっているクライアントであっても、いや、
であるからこそ、助成金の活用については、身の丈に合ったもの
なのかどうかを精査し、いい加減と判断したものについては、
厳しく指弾して申請を思いとどまらせています。
事業は地に足の着いた経営努力によって成長させるのが第一で
あることを再認識してもらい、その過程で使いどころを間違え
なければ、助成金は本来の威力を発揮して、多大な貢献を
してくれます。
適切な用途・タイミングなのかに細心の注意を払って、
助成金の利用を検討して下さい。