平成28年度がスタートということで、
ハローワークは以前ほどではないにせよ、
申請者でごった返しております。

電子申請の件数が増えたとはいえ、
まだまだ手書きの事業所が多いので、
5月半ばまでは事務処理に追われる日々が続きます。


新年明けましておめでとうございます。

記事更新は久しぶりですが、今年はもう少しいろいろ
書いていきたいと思いますので、お時間のあるときに
お読みいただけると幸いです。

どうぞ宜しくお願いいたします。






ここ数年、助成金の申請依頼が私の元にも急増しています。

特に

特定求職者雇用開発助成金
キャリアアップ助成金
中小企業労働環境向上助成金
業務改善助成金

の申請依頼が多く見受けられます。


去年から今年の3月までは

若者チャレンジ奨励金
日本再生人材育成支援事業
※2つとも既に募集終了済

も問い合わせが凄かったですね。



そこで思うのですが、「助成金」は飽くまで経営戦略上のサポート的な
役割で使うべきであって、資金繰りの手段としてメインに組み込む
のは望ましくありません。

と言いますのも、助成金を当てにして、無理な人材採用や設備投資、
教育訓練を計画する事業主が数多くいるのですが、どれも事業を
拡大出来ず、逆に業績不振に陥ったり、従業員の離反を招いたり
しているのが実情です。

要件に合致した申請であれば、無利息無返済のお金が手軽に
手に入るのですから、それに味をしめて地道な経営努力を怠り、
結果として会社の体力を弱めてしまうのです。


私は、例え懇意にしてもらっているクライアントであっても、いや、
であるからこそ、助成金の活用については、身の丈に合ったもの
なのかどうかを精査し、いい加減と判断したものについては、
厳しく指弾して申請を思いとどまらせています。

事業は地に足の着いた経営努力によって成長させるのが第一で
あることを再認識してもらい、その過程で使いどころを間違え
なければ、助成金は本来の威力を発揮して、多大な貢献を
してくれます。


適切な用途・タイミングなのかに細心の注意を払って、
助成金の利用を検討して下さい。