キャンディキャンディ二次小説『永遠のジュリエットvol.35』更新いたしました💕
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皆さまの貴重なお時間の中で、つたない私の物語を読んで下さって、本当にありがとうございます💕
心から深く深く感謝しています💕


今回は、『テリィ編』です。

テリィはブロードウェイに戻り、スザナと再会します。

スザナについて、私はあるイメージを持っています。

(もちろん、ファンの数だけスザナ像があると思いますので、あくまでも『私の中のイメージ』です💦)

それは。

イライザのように『表立って悪行を晒さず』『自分が悲劇のヒロインになれるように上手く立ちまわる』女性ではないかと思っています。

イライザは、テリィからも『ゲスな🤣💦女子』だとバレるようなふるまいをしていますし、アーチーたちからも『意地悪なイライザ』と認識されている女子です。

ですが、スザナは違っています。

『自分がいるとテリィとキャンディのためにならない』とか言って、病院の屋上から飛び降りようとします。

テリィより先に、キャンディがスザナを見つけ、彼女を助けますが、その時間帯は、テリィが舞台終わりに駆けつけて来る時間です。

少女の頃、スザナを助けたキャンディに、『なんでその時間にキャンディはスザナの病院に行ったの💢』と歯がゆく思っていましたが、今になって考えれば、それはわざと故意に選んだ時間ではないかと感じます。

『なぜ、スザナは人のいない時間に』『夜中とか明け方に』飛び降りようとしなかったのか?

あ、もちろん、これは『漫画の中のお話ですので(笑)🤣』リアルに考える、というよりも、名木田先生が『そういう設定にした』背景やスザナの人物像についてのヒントになるのではないかと思っています。

つまり。

スザナは、表面上は、

『身を引くふり』をするような女性だということです。

そして。それは、あくまでも『フリ』


キャンディのように、身を引き裂かれるような思いをしても、相手(テリィ)の立場を考え、身を引いたキャンディとはまったく違います。


『私の身体をこんなにしたのはあなたよ』
『あなたは私のそばにいる義務があるわ』

などと、テリィのせいでもないことでテリィを縛りつける発言をしておきながら、一転、『嘘よ。そんなこと、思っていないわ』と泣き崩れます。


1番腹立つパターン🤣ですよね。女子の嫌いな女子(笑)


イライザなら、最初からテリィを助けたりしないでしょうが(笑)、もし(たまたま)同じ状況になったら、気持ちよく?🤣
『テリィ、あなたのせいでこうなったのだから、あなたは一生私の奴隷よ。絶対に離さないからね!!!』

くらいの発言をし、意地悪街道をひた走ると思います🤣ある意味、許せる(笑)

ですが、スザナは、きちんと?『自分の言いたいこと』は言っておきながら、『嘘よ、そんなこと思っていないわ』と『回収』するのです。まるでノリツッコミ?🤣『……って、誰がやねん』的に(笑)


ですから、ロックスタウンから帰ってきたテリィにも、同じように、表面上は、はっきりと図々しい要求はしなくても、テリィに対して『真綿で首を絞める』ようなやり方でじわじわと、

『キスして欲しい』
『抱きしめて欲しい』
『愛していると言って欲しい』と

そうしなくてはならないのだろうとテリィに思わせ、追い詰めるやり方をすると思うんです。


でもいや~っ🤣テリィ、そんなことしないでっ❗全国100万人のテリィファンの共通の思いですよね☀️



なかよしキャンディキャンディの終盤で。

キャンディとアルバートさんがこの先恋仲になることは『あるかもしれない』と思いましたが、テリィとスザナが恋仲になることは、『そんなことあるの?できるの?』と感じていました。

きっと、あの当時。少女漫画全盛期で、百花繚乱のストーリーがあって、編集者も両先生も忙しく、たぶん、『主人公キャンディ』中心の設定やストーリーしか『考慮』に入れていなかったのだろうなぁ、と大人の事情を感じます。テリィの人生とか設定はあまり深く想定されておらず。。。

キャンディとテリィが別れなければならない理由をテリィを庇ったスザナを捨てられないという理由にしたのですが、それなら、それまでの物語の中のテリィのキャラクターがすべて、『あれはなんだったの??』になっちゃってますよね💦💦

もっと正確に言えば、先に

✳️死に別れる少年
✳️激しく愛し合っていても、絶対に別れざるを得ない理由で破局する少年
✳️青い鳥のように、気がつけばすぐそこにある愛の対象となる少年

その設定ありきで物語を作ったせいで、主人公のキャンディ以外の登場人物の背景や心情などは置いてけぼりになったんだと感じます。

(テリィだけでなく、アルバートさんの設定にも、むちゃくちゃ無理があると思うんです。大おじさまの存在を親族たちに隠したり、アルバートさんをいないものとして扱うなんて、『無理でしょ🤣』)


テリィにとって、キャンディという女性は、たぶん『初恋の人』

船の中でキャンディと初めて会った時から『たぶん俺はあの時から(好きだった)』みたいなことを回想していましたが、そんな女性をスッキリ忘れ、『嫌いではないけど』レベルな女性と恋仲になれるとは思えないのです。

テリィがセント・ポール学院で、『女嫌い』とか『孤独』とか散々?女性に興味がないという状況があって、そんなテリィが初めて心を開いた特別な女性がキャンディ、みたいな前フリがあったのに、テリィが、そんな簡単にスザナと恋仲になれたなら、テリィ、イージーすぎやんか💢と軽蔑しちゃう。キャンディだけが特別なんじゃないの??って。


ですからそんな気持ちも含めて?もっとスザナを『エグく🤣』書いてもよかったかな?✨とも思いました💦

『抱いて‼️テリィ』とか『身も心もあなたのものになりたいの』とか言って、テリィの寝室に忍び込むスザナとか。

キャンディの面影を引きずっているとテリィにぎゃんぎゃん泣きわめいて責め立てるスザナとか。。

それでも。
私がいつも思うのは、同じ女性として、スザナに惨めな振る舞いをさせたくない、ということです。

でも。スザナはスザナ。キャンディからテリィに届いた手紙を隠したり、嘘をついてテリィに会いに来たキャンディを追い返したり。。。

きっと、テリィの前では健気に振る舞いながらもライバルは蹴落とし、クモの巣にかかった獲物を狙うように、自分の思うようにテリィをからめとっていく、、、そんなイメージ。

スザナは、ソフィアにもライバル心を抱いていて、テリィの恋人は自分だとアピールしますし、テリィの気持ちより、自分の欲求を優先させます。

そんな想像で書いたのが、永遠のジュリエットvol.35です💕




ところで💕テリィの出演作品について。

テリィが出演したとわかっているのは、

✳️リチャード三世
✳️リア王
✳️ロミオとジュリエット
✳️ハムレット
の4作品です。





テリィは漫画の中で、ストラスフォード劇団の『リチャード三世』の公演で、期待される新人だと新聞に写真入りで掲載され、ストラスフォード劇団のメンバーから声をかけられます。





その時、テリィは、誉められても『ありがとう』とだけの塩対応をしていますが🤣


現実のブロードウェイでは、いきなり主役に抜擢されることもあれば、次の公演では端役のひとりになることもあるそうです。


そう言ったことも含め、才能のあるテリィが、ロックスタウンから戻り、ハムレットで大成功するまで、どんな戯曲に出演し、どんな役を演じたのかを考えることは、とても楽しい時間です💕


できれば。

テリィには、ばーんと、むちゃくちゃかっこいい役をやって欲しいなんて思うんです✨シェイクスピアでなく💦

宝塚バージョンの『ベルサイユのばら』のオスカル役とか✨

テリィの「シトワイヤン、行こう~❗」とか見たい💕(宝塚ファンならわかる場面🤣)
似合うと思うの💕

テリィがオスカル役なら、アンドレは誰やねん💢とか怒んないでね💦ステアで良いし。だめならテリィフェルゼンでも💕
え?そう言うことじゃない?🤣

エリザベートとか嵐が丘とか、まだまだ妄想が膨らみます。


今回、シェイクスピア戯曲ということで、ロックスタウンから戻り、格下の劇場の現代劇に回されたテリィがシェイクスピア戯曲に戻る足掛かりを『リチャード三世』と設定しました。


『ハムレット』の大成功の前にテリィが演じる役は、『ヘンリー5世』でもいいのでは?と悩んだのですが、ハムレットの前に大成功しすぎてもいけないし(笑)🤣ハムレットでバーン❗と爆発して欲しくて💕

リチャード三世なら、以前端役で出演したので、天才テリィが、主役の台詞を覚えていることもあるかな✨と思っています。

(ヘンリー5世は、少年時代はダメダメな青年だったのに、王になるや、かりそめの仮面を脱ぎ捨て、偉大な王となった人で、そのギャップがかっこいいかな💕と思ったんです)


で。今回、テリィが演じることになったグロスター公爵リチャード、のちのリチャード三世は、シェイクスピア戯曲の中では、醜い見た目、歪んだ性格の悪党として描かれています。

その理由のひとつは、シェイクスピアが庇護を受けていた王家は、そのリチャード三世を撃ち破ったテューダー朝。歴史は常に、勝者の情報操作で作り上げられるからかもしれません。


逆に、ジョセフィン・テイの『時の娘』という本には、シェイクスピアの描いたリチャード三世像とは正反対の姿が描かれています。



       (読みました💕)


この『時の娘』の内容は。
ロンドン警視庁に勤務するグラント警部が、犯人を追跡中に足を骨折して入院、ベッドから動けずに退屈を持て余していた時、友人である女優のマータが、歴史上のミステリーを探究すれば退屈がまぎれるのではないかと提案したことから始まります。

警部グラントは人間の顔からその性格を見抜くことに自信を持っており、イギリス史上の「稀代の悪王」として悪名高いリチャード3世が本当はどんな人物であったかを推理していく物語です。

ベッドの上だけで、資料を解析しながら、グラント警部は、リチャード3世の「化け物」や「せむし男」という流布されたイメージともども、甥を殺害したという嫌疑はリチャード3世を打倒したチューダー朝によって不当に着せられたものである、という結論を出すのです。

ちなみに。
「時の娘」とは「真実」「真理」(Truth)を意味するそうです。

「真実は、今日は隠されているかもしれないが、時間の経過によって明らかにされる(明らかになる)」という意味。かっこいいタイトルですよね💕

シェイクスピアは戯曲の中で希代の悪党に描き、テイはそれを真っ向から否定しています。


そもそも、リチャード三世は、現実にいた人物ですが、『醜悪で残忍な暴君』とも『軍事に優れた勇敢な王』とも、評価が正反対に分かれていて、真実はわかりません。

彼は『王』であったにもかかわらず、その遺体がずっと行方不明であって、すべてが謎に包まれているからです。

彼を探す(遺体をですが)ドキュメンタリー番組なども放映されたことがあったくらい。

ですが、そのリチャード三世(の遺体)は、2012年にイギリス、レスター市内の駐車場の地下から発見されたそうです。なんと530年ぶりに❗

それは、あるひとりの主婦の情熱によるものなんです❗

イギリスの主婦フィリッパ・ラングレーは、持病のせいで職場の上司に正当に評価されないことに悩んでいますが、夫からは仕事をやめないように言われています。

そんな理不尽な評価を受ける自身の境遇と、たまたま息子の付き添いでみた舞台の冷酷非情な王として名高い『リチャード三世』を重ねてしまうのです。

本当のリチャードは?どんな王だったの?みんなの評価は真実だったの?

リチャード三世の真実の姿に近づくために、見つかっていない彼の『遺体』を探さなくては!フィリッパは強くそう思います。

やがて、そんな彼女の情熱が、530年もの間発見されなかった彼の遺体を探し当てるのです。


そのフィリッパのリチャード三世発見までを描いた映画が、『ロストキング』です。


昨年公開されていました✨


           (画像お借りしました)

これらを知って、俄然、テリィに演じてもらいたくなりました💕




今日も読んでくださってありがとうございます💕

日本中の方々に穏やかな時間が訪れますように。