しばらく時間が空きましたが、ここからまた治療記録のお話を書いていきます

 

闘病記録という書き方が一般的だと思うのですが、私の場合「気づかされる」ということが、あまりにも多いので治療の記事のテーマは「気づきの扉」でやっていこうと決めました

 

 

 

罹患してから本格的な治療が始まるまでの最後のブログ

 

 

何せ仕事が遅いので、何としても年内に2025SSTRまでは終わらせないと滝汗

 

 

それから、やっとピークを抜けれたようですが5日の抗がん剤の副作用がキツクて

初めて家事に支障をきたすところまで追い詰められました

手が痛くて、ペットボトルを開けれない

蛇口を捻るのも激痛でした

拷問ですわ無気力

 

今回の抗がん剤はもう使わないのですが、蓄積型なので最後にガツン!とやられましたね

 

副作用といえば髪が抜けるのが知られてますが、髪が抜けても痛みはないです

不便だし、寂しいけどね

 

痛いのはたくさん

寒気、関節痛、血管通、しびれ

血管、硬くて黒くなってしまった

 

もちろん免疫の低下と色々あるんです

ならないと、わからないものです・・・ほんと

 

だから、皆さんには知ってもらうだけで同じ思いをしないようにと心から願います

私はもう、なっちゃったから

ここは乗り切って、あの時は大変だったけどさと笑いながら少し大人になれたらいいと思います

神様は超えれる宿題しか出さないと信じてねチョキハート

 

では第2部スタートです

 

 

 

 

 

2月3日 浅草

 

その日、私は初めて浅草の浅草寺を訪れました

浅草は何度か来たことはあったのですが、お参りするのは初めてでした

 

美術館でモネを見る予定が、来る途中の電車で休館日だったのに気がついて

急遽、予定変更

娘が浅草寺が好きなので、やって来たのでしたタコ

 

 

 

 

娘は何度か来ているので、案内してもらいお参りをしたところで、娘がおみくじをひくと言いました

なので、つられて私も引くことに

 

浅草寺のおみくじは、ガラガラっと振って出てきた木に書いてある番号を、引き出しから出すタイプのやつです

 

※写真は浅草寺のサイトからお借りしました

 

 

ガラガラしている時、ふと下を見ると凶が出た時の説明みたいのが書いてあるのが目に入りました

 

あか~ん、これあかんやつだ驚き

 

なぜか直感的に思いました

 

で、出た番号の引き出しの前へ

 

イヤだイヤだイヤだ

見たくない見たくない

 

横では大吉が出たと娘のこた子が喜んでましたタコむらさき音符

 

引き出しを、おそるおそる引いて隙間から、そおーっと確認

 

目に飛び込んで来た漢字が一つ

 

もう嫌と引き出しをまた押し込もうとすると

 

「マミー何閉まってるの」ひらめきはてなマーク

 

と、こた子が笑っています

 

あ、こた子は私のことをマミーとか、マミさんって呼ぶんですよ

どうせならママンのほうが嬉しいのに爆笑フレンチシックで?

ちなみに彼女の携帯には私の名前は鹿子で登録されてます真顔

 

「凶だった・・・生まれて初めて凶引いた」

 

仕方なく、上の一枚を手に取り、ついと引き出しを閉めました

 

 

 

浅草寺は凶が多いと聞いたことはありましたけど

トホホ

 

 

ざっと内容を読みましたが、これがまたガックリ

突然雷鳴がなり空が暗くなってきたとか

閉じ込められて身動きと取れないとか

あれもダメ、これもダメみたいなことが書いてあるので、もう読むのも辛い

もう、早くおみくじ結んでしまおう

 

 

 

※同じ番号を引いた方の写真をお借りしました

 

 

 

しょぼーん(´・ω・`)

 

こた子は大吉なので、おみくじはお持ち帰りです

 

「もう1回引いたら?」

 

とアドバイスしてくれましたが、それはしませんでした

なんとなく

 

後から検索してみたら浅草寺のおみくじの割合は

 

凶30%

大吉17%

吉35%

半吉5%

小吉4%

末小吉3%

末吉6%

 

とのことです

確かに凶は多い

 

後に何人かにこの話をしたのですが、浅草寺で凶を引いた経験のある人は確かに多かった

 

凶を引いたから引きなおしたけど、また凶だったとか

何人か行ったら、ほとんど凶だったとか

 

もちろん、娘のように良いのを引く人もいますけどね

 

 

ショックで、きちんと読んでいなかったから

その番号のおみくじを検索してみたら

 

 

あー泣くうさぎ

 

 

「本当に良いこと書いてなかったよ。唯一良いのが、病気の回復だったけど私、病気じゃないじゃん」←まだ落ち込んでる笑い泣き

 

たった一つの良いこと


 

たった一つだけ最後に残った希望

 

まるでパンドラの箱の話みたいだなと思いました

 



ゼウスに開けてはいけないと言われたのに

好奇心には勝てずパンドラは箱を開けてしまいます

すると箱の中から、疾病、犯罪、怒り、悲しみなどのあらゆる災いが出て

地上に飛び散ったのです

パンドラが慌てて箱を閉めると箱の底に希望だけが残りました

 

 

 

 

 

 

 

たくさんの災いと、たったひとつの希望

 

ひとつしかないけど、そのひとつで十分あらゆる災いと立ち向かえる

だから希望なのだ

 

どんなに辛くても心の小さな灯りは輝くのだと

立ち向かえるだけの力があるのだと

 

それが初めてパンドラの箱の話を聞いた時の私の感想でした

 

 

この後、自分が待ち受ける怒涛の展開など知らず

私は小さく帰りの電車で溜息をついたのでした

 

 

 

 

 

 

 

      ピンク薔薇えりにゃ赤薔薇