1月中に会社設立の登記は無事完了し、それ以外の諸々も大変だったり、凹んだりしたけど、

無事片付いて、一息。

 

一息ついた今だから、

株式会社をつくろう、と思ってから退職するまでの自分の在り方を振り返ってみようかと。

 

退職して株式会社をつくろう、と思ったのは、退職するちょうど1年前。

まだ周りに公表はしたくない時期。本当に辞めるか“最後の迷い”みたいなのもあったし。

でも、新しい仕事を受けてから、予定通り辞めることになったら、途中で投げ出すことになるので、

そのあたりの調整は密かに始める。

 

案の定、退職を決めた時ぐらいに、新しい仕事の打診が上司からくる。

「私には、大役すぎて・・・」とかなんとか、のらりくらりとかわしてみる。

すると、別の新しい仕事の打診が別の上司からくる。

「大役すぎて」という言い訳が通じないような小ぶりのお仕事。

ん。。。「お腹が痛くて・・・」じゃ通じないし。笑

どうしよう。

「私の専門(キャリア)とは違う仕事なので・・・」

「でも、お前なら楽々とできるよ」

「そんな楽々とできる仕事はしたくないんです!」

「・・・・・・・・・。」

あ。言っちゃった。

ま。いいか。とりあえず、引き受けずに済んだし。上司のOさん、ごめんなさい。。。

 

退職の申し出は、人事制度上、辞める1か月前とかに申請すればいいんだけど、

多くの人に影響が出るんだから、いいタイミングってところで前もって言いたい。

 

とはいえ、監査法人に所属する会計士は、チーム制で仕事をしているので、

自分が担当するクライアントの数だけ上司や先輩がいて、

各チームそれぞれに部下や後輩がいる。

だから、複数の上司に「ご相談」という名の退職承諾を得る必要があり、

自分が現場責任者だと、各チームの部下たちにも説明し、お詫びしないといけない。

 

だからタイミングがめっちゃ難しくって、

それぞれのチームの事情で、「いいタイミング」が違って、

切出す時は、ちょっと心臓がバクバクした。

結果として、辞める7か月前から「ご相談」が始まり、

辞める43か月前にお詫び行脚となった。

 

上司は、皆さんすんなり承諾してくださり、

「やりたいことがあって辞めるなら、頑張れ」と言ってくださった。

「お前は、ずっとこの組織に残るタイプじゃないと思ってたよ」とおっしゃる上司もいたし、

誰からも引き止められなかったです、って笑いながらセンパイに話すと、

呆れた顔で、「アンタが上司の言葉で考え方変えるようなヤツじゃないって、みんな知ってるよ」

と言われた。

そんな風にみられてたんだ。当たってて笑ける。。。

 

意外だったのが、後輩や部下の反応。

私は、厳しい上司、先輩だったろうから、せいせいしたぜ、の空気感がにじみ出るかと思いきや、

「もっと学ばせてもらいたかった・・・」とシュンとされて、びっくりした。

ごめんね、みんな。

 

お世話になった、上司や先輩、部下、後輩、同期

かつてちょっとだけ一緒にお仕事した人も、

一人ずつ、時間を見つけて、正式に挨拶をはじめたのは、辞める2か月前。

 

挨拶したい人をリストアップして、

「ありがとう」って焼き印された1枚包装のおせんべいを門前仲町の「みなとや」さんに必要枚数発注。

残念ながら全員とはいかなかったけど、

2か月あれば、顔を見た時にすぐ駆け寄って挨拶って作戦で、ほぼ挨拶したい人にはできた。

発注枚数、間違えたかな、と思った大量のおせんべいも全て渡してなくなった。

 

正直、仕事しながらで大変だったけど、でもやってよかったと思う。

 

日々の仕事に追われて、気付いたら退職日で、

“本来ならばご挨拶に伺うべきところメールにて失礼します”

みたいなメールを送って終わるのは、絶対に避けたかった。

「退職します。ありがとうございました」の一言で済ますのもイヤだった。

 

あの時の、あの上司のやり方は、今でも納得できないよな、とか、

あのセンパイのムカツク言動があったから、あんな工夫ができたよな、とか、

同期の、あの仕事の進め方は参考になったよな、とか

あの部下のがむしゃらな頑張りをコントロールするのは、管理者として学びだったよな、とか、

あの後輩のキラキラした目をみて、そのまま伸ばしてあげたいと思って試行錯誤したんだよな、とか

 

一緒に仕事した人、一人一人に思いを馳せて、

感謝をきちんと伝えたい ――――――

と、いうと、すっごく礼儀正しいビジネスパーソンみたいだけど、、、

 

感謝を伝えるために振り返りをして、

自分のキャリアの棚卸しをすることで、

自分が何をどう残してきたか整理して、自分の「売り」を確認する時間を取りたかった、

というのが一番の目的なのです。

何を残したかは、職務経歴書みたいなものを書き起こせば整理できるけど、

どう残してきたかは、対峙した一人一人との思い出を整理するのがいいかな、と。

 

そうやって、律儀に(?)一人一人に挨拶していった結果、

普段では聞けない話しが聞けたり、

その人の新しい一面がみれて、退職で縁が切れると思ったけど、繋がっていたいな、と思い直したり、

センパイのあれにムカついた、って本人に最後に言ってやろうと思ったら、

それより先に、「お前なら絶対、成功すると思うよ。何か、オレわかるんだよね。うん。お前は大丈夫」

みたいな、泣きそうになるエールをくれたり、

メールのやり取りだけでは得られない、沢山のものをもらえました。

私にとっては、すごい副産物!ホント感謝、感謝です。

 

 

 

最後に余談。

退職して1週間ぐらいたって、監査法人から退職証明とか、色々な書類が届いて、

失業保険の書類とかもあったので、会社の設立手続きが落ち着いてから

失業認定のためにハローワークに行ってみた。

独立しても、しばらくは無収入だろうから、失業保険が下りると助かるんだけどな~、

という淡い期待を抱いて。

で、手続きに行ったら、

「会社の役員になっている人は、たとえ休眠でも名義貸しでも失業とは判定できませんね、

残念ながら」といわれた。

あらら。キビシイ。

でも、そりゃそうだよね。頑張って自分で稼ぎま~す!

 

 

★今回の出来事で私が学んだこと

<退職の挨拶は、自分の「売り」を知れる!>

私が退職の挨拶を大切なイベントと位置付けたのは、

自己評価による「売り」を確認するためだったけど、

結果として、他人評価による自分の「売り」も確認できました。ラッキー。

在職中の人事評価って、評価項目は決まっているし、
隣のあの人と比べて昇給させるか、昇格させるか、みたいなことを加味して決めるものなので、
必ず、「過小評価されたー」みたいな声が出るし、
「なんで、あの人は過大評価されるんだ!」みたいな不満もよく聞く。

私の場合、在籍中に自分の評価に不満はなかったけど、

ん?これでいいの?ほんとに?みたいな感覚はあった。

今回の退職挨拶では、

思い出話しの中に、率直な「評価」が結構入っていて、どこをみてもらってたのかもよくわかって、

かなり興味深く、私に対するガチの他人評価を得た感じでした。

 

自分に都合がいいことだけ記憶に留め、頑張りまーす。笑