真夏の夜の悪夢
ブログネタ:怖い話、教えて!!
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深夜12時を過ぎたというのに、風の吹かぬ蒸し暑い夜だった。
女子校生のカンナ(仮名)16歳は友達との長電話を終えて一息ついた。
入浴は一度済ませてはいたが、エアコンのない部屋でのおしゃべりに、またじっとりと汗をかいている。
「あーあ、やんなっちゃうわ。シャワーだけでも浴びてこようっと」
カンナ(仮名)は、すでに床についている両親に気遣いながら階段を下りていった。
脱衣所に入り、汗で脱ぎにくくなったTシャツを体をよじりながら脱いでいく。
友達の中でも、ひときは目立つ彼女のバストは・・・・・・
・・・・・・・・・・・・(中略)
シャワーを終え、濡れた髪をタオルで巻きながら2階の部屋に戻ってきた。
ドライヤーをあてようかとも思ったが、また汗をかきそうだし、扇風機の風に当たって乾かそうとスイッチを入れる。
ぬるいが心地良い風が扇風機から流れてくる。
セミロングの髪がいい香りとともに揺れていた。
髪を乾かしながら、ふっと窓を見た。
彼女の部屋の窓側には、隣家の窓がなく、庭の大きな木があるために、夜でも外からの目を気にせず窓を開け
網戸のままにしている。カーテンもつけていなかった。
「!!」
黒い影が見える!
カンナ(仮名)の大きな胸が高鳴り上下にわずかに揺れている。
このまま気づかぬふりをして寝てしまったほうがいいのだろうか・・・・。
でも、もし・・・・・・
しかし、確かめなくてはいけない。
勇気を出してカンナ(仮名)はそっと網戸に近づいた。
「こ、これは!」
足だ。足が網戸から飛び足している!!
「か・・・・かぶとむしだわ!!!」
外からかぶと虫がとまっているのだ。
「捕まえておかなくちゃ!」
彼女の彼氏が虫がとても好きで、彼女は彼氏の喜ぶ顔が見たい一心で、つい!
なんとも無計画に、とっさに網戸からチョコッと飛び出した足をつかんだのだった。
「よし!ゲットしたわ」
あとは、ゆっくり網戸を開けて・・・と。
しまった・・・・
カンナ(仮名)はかぶと虫のたぐいを素手で捕まえたことがなかったのだ。
しかし、この状況。
手でつかむしか方法がないのだ。
しょうがない・・・・・・
そっと網戸をあけた。
大丈夫。まだかぶと虫は動かずにいる。
カンナ(仮名)はそうっともう一方の腕を伸ばした。
そして、つかんだ!!
「きもっ!」
でも、とにかく捕まえた。早く入れ物を探さなければ。
手の中に虫がいる不愉快さから一刻も早く逃れようと、カンナ(仮名)は部屋を見渡した。
机の上に髪留めを入れている籐のかごがあった。
よし、これを伏せて使おう。
慎重に伏せたかごに隙間をあけて、虫を入れようとした 次の瞬間!!
ものすごい羽音をたてて壁に向かって飛んでいってしまったのだ。
そして、ありえないスピードで移動したではないか!!
ご・・・・・・・・・ゴキブリーーーーーー!!
「ぎゃーーーーーーーーっ」
逃げる彼女に向かって飛び続けるゴキブリの恐怖に、深夜だというのに絶叫しながら号泣していた。
カンナ(仮名)は視力が弱かったのだった。