猫の話 | 江ノ島散歩猫

猫の話

梅崎春男 著
『猫の話』


中学?高校?
それすら覚えてないのだけれど、現国の教科書に載っていた、とても短い小説。

その教科書以来、一度も読んでないけど、年に1度ぐらいは思い出すのだ。

何故かずっと忘れない。



貧乏な若者の部屋に来るようになった猫。
「カロ」と名前をつけた。

よそで食事はもらっているようで腹一杯のときは見向きもしないのだが、コオロギが好物なようで、若者の部屋にはコオロギの足なんかが落ちている。

特に可愛がるわけでもないが、一人の寂しい気持ちを癒してくれるのだ。


ある日部屋を出たカロ。具合が悪いのかはフラフラと車の多い大通りに入ってしまう
嫌な予感がして通り沿いの窓から見ると、カロが車に轢かれてしまうのを見た。

若者は何日も何日もカロがぺたんこになっていく様子を見ていた。
そして、とうとう最後の小さな紙切れみたいになったカロが車のタイヤに巻かれていなくなるまで見ていた。




という、なんともネガティブな雰囲気プンプンなのに、ずっと記憶に残っている。




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