ド。
レ。
ミ。
ファ。
ソ。
ラ。
シ。
ド。
ソ。
ド。
「あぁ気持ちいい。」
そう。
私はとうとう、桜色のカバーを開ける。
ただまっすぐ迷いなく。白と黒だけの鍵盤が広がる様は、逆に眩しく羨ましくも見えた。
2時間は弾き続けていただろうか。
心地よすぎてフワフワフワフワした。
「これでいいんだよ」
「出来ることをやってみたらいい。」
「1日一小節ずつ進んでごらんよ。どんなに難しいものも出来るようになるさ」
そんな声が聞こえたようでハッと我に変える。
私は、どうして気がつかなかったんだろう。
あの頃は小さくて当たり前のように思っていたけど、時折、話しかけてくれていたのは、この子だったんじゃないか…。
急に背筋がゾクゾクした。
だとすれば
歌うことが楽しくて仕方がなかったのは、師がいたからだけではない。
彼女がいて一つだったのだ。
以来。
離れていた4年の歳月を埋めるように、日に一度。
勉強の合間にピアノと遊ぶようになった。
そこにいる私は、子どもでも大人でもない。
心のままに歌っていた10歳のあの頃のように。
※明日も素敵な1日を。 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=DseGAjd2jfQ