恭しき娼婦
栗山民也さん演出の「恭しき娼婦」を紀伊国屋ホールで観劇。
ホールがコンパクトなお陰で近くで観れました
アメリカの黒人問題の物語で北部に住んでいた娼婦役の奈緒さんが南部に引っ越しをしたことで起こる物語でした。
風間さんの役柄の小物感がすごかった
なかなか気の毒な小物だった
1時間45分ノンストップで進んでいくドラマは中々重厚。
若干、残念だったのがそれぞれ器用な役者さんが揃っていて皆さん見ごたえがあるのですが…。
私がいつも思うのが一人一人お芝居が上手くても上手く混ざり合ってないと物語の世界に入り込みにくい。
熟練した役者さんは上手く相手を取り込むことができるけど、若い役者さんは上手いけど一人で突っ走る感じに見えてしまう。
今回もなんとなく奈緒さんが迫真の演技をしていても、一人で暴れている人に見えてしまって、観ているうちに物語とは関係なく息が詰まってきてしまう
照明はすごく良かった
段々、時間が経っていく様子が凄く自然で印象的に表現されていて、内容の切なさを証明の明暗で感じることができました。
また人の影がどうできるかも計算されていて、すごく芸術的でした