キャンドルの魅力は、そのデザインや溶け方に多様性があることです。



しかし、私個人としては、蝋垂れするキャンドルがあまり好きではありません。


特に、デザイン性にこだわりすぎて必要以上に蝋垂れするキャンドルには、どうしても苦手意識を持ってしまいます。


中には「これはアートだ!」と感じる人もいますが、私は蝋垂れをアートとは全く思いません。


それでも、考え方や価値観は人それぞれなので、蝋垂れするキャンドルを好む方を批判するつもりはありません。


実際、私が仲良くさせていただいているキャンドル仲間の中にも、蝋垂れの美しさに魅力を感じる方がいます。


私が言いたいのは、作り手として大切なのは、自分自身がどんな溶け方をするキャンドルが好きで、どんな溶け方をするキャンドルを広めていきたいのかを理解することです。


そして、その理解の裏には、自分の信念があるかどうかも重要です。


私が球体キャンドル作家になった理由の一つは、まさにこのような自分の価値観を反映させ、実用性がある蝋垂れしないキャンドルを作ることを重視したかったからです。


TOKYOCANDLE/大森トモコ