奈良へ行ってきました。 | CANDLE LIGHT

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すてきな心をみんなに持っています。

心の灯火を大切にしたいですね。

今日は、母を連れて奈良へ行ってきました。
ならまちにある国の重要文化財の「藤岡邸」様へ伺うことが目的です。

10年も前にひょんなことから藤岡様のご家族との交流が始まりました。

何度か当店へもお越しいただいておりましたし、私も何度か伺っておりました。

しかし、亡くなった父と、母は、まだ伺うことが無く今日まできておりました。

日曜日にあまり時間の無い私ですので、前々から予定をして、ご連絡をして本日やっと実現したわけです。









以前は公開されていた「藤岡邸」様ですが、いろいろとあり、ここ2年程は閉鎖しております。現在も住居として藤岡様のご家族が実際に居住されておりますので、本当ならいつでも公開できるわけですが、それをしない事情があります。


私もいろいろとお話を伺っていますが、国の重文を受けることで、メンテナンスをするのに、全て国の許可がいるし、勝手に手直しは出来ません。そして、重文であるが故に、同じ作業を依頼するにも、価格帯が変わってきてしまいます。通常の10倍から100倍です。そのほとんどを自己負担しなければなりません。


普通、個人として国の文化財を維持していくことはほとんど不可能に近いわけです。


国として、「重要として歴史価値があるから、めったやたらとしないでよ。大切に大切に保存しなきゃてけませんよ。と言っておきながら、金はほとんど出しません。規制だけはいろいろ致します。」と言う。


国が認めたならと、県や市へ持っていくと「いやいや国が勝手に決めたことだから、私達は知りません。」と言われる。

本当にあったもんじゃない。と思います。


こういうことは、藤岡邸様に限ったことではなく、他の重文指定されているところでもいつもあることなんです。文化庁もとてもだらしないところですが、何よりも、国が大切だと言っているものに対して、県や市が知らないと言うだらしないことが怒れてしまいます。奈良県も奈良市も国際観光都市ですし、多くの歴史遺産がありながら、そのあたりのルール付けは全くされていないのです。

どうなっていくか分かりませんが、いい加減、どの自治体も金の使い方と、本当の意味での公共と言うことを問いただし、襟を正していく時期に来ていると思います。

私は、民間レベルで重文を守っていける仕組みも考えていかないといけないと思いますが、それ以上に自治体が責任として考えなければならないと訴えたいです。



さて、その問題はそれとして、奈良の町を何年か振りにゆっくりと見学しました。



興福寺の阿修羅像は何度拝見しても本当に素晴らしいです。


東大寺久しぶりに行きました。




二月堂・三月堂へも行き、案内をしていただきました。特に三月堂の素晴らしさに、初めて触れることができました。





そして、若草山の頂上へ初めて登りました。一望できる大和の国々、そして、遷都していく様子が、目に浮かぶようです。悠久の時の流れが、一瞬感じ取れる、奈良という所の凄さに感動しました。



修学旅行で行った奈良ですが、やはり大人になってから行くと、本当の良さを感じられます。

また、行きたくなる奈良の旅は最高でした。
藤岡様ありがとうございました。