これは1985年、昭和60年の32巻からです。

話そのものに、超名作といったオーラはありません。

しかし、登場人物にうなってしまうはずです。


ドラえもんとのび太は自宅の屋根に登り、たくさん作った紙飛行機を、「どの飛行機が、いちばん遠くまで飛ぶか。」で競争しながら遊んでいます。

       

         すると偶然先生が。
紙くずをちらかしちゃいかん。


まぁもっともなお言葉ですが、なにがすごいかって、街を先生がうろうろしていることです。

先生もこの街に住んでいるのかも知れません。それか家庭訪問の途中なのでしょうか。

そして「叱る大人」に先生を持ってきているところが、なかなか藤子大先生らしい演出ビックリマーク音譜

ちなみにのび太の街の概要がわかるコマがあります(42巻)。

これを見ると、上にある学校から、下にある駅までの途中に、のび太の家(右の光っている家)は通りません。どう考えても遠回りです。

この話に限らず、街をうろつく子どもたちは、頻繁に先生に出会います。

よっぽど児童が心配で仕方ないのでしょうか....。


話は戻って、部屋で紙飛行機を飛ばしてもおもしろくないので、早速秘密道具です。
 「なんでも空港。」

パタパタと折りたたみ式の道具です。

「空を飛ぶものなら、なんでもおりてくる空港だよ。」

のび太が紙飛行機を、空港と逆方向へ投げますが、滑走路を通り着陸します。

これで、飛ばしまくっても叱られないわけです。
 

「トンボもおりてきた。」

しかし最初は飛距離を競うはずだったのに、なぜか全てが仲良く着陸する空港に、大満足のご様子。

「みんな仲良く」的な発想だとすれば、運動会の徒競走で順位を付けない、現代の先取りなのでしょうかw

なにごとも先取りしてしまう大先生。

すると静香ちゃん登場、「またカナリヤが逃げたの。」

そうです、源家のカナリヤはよく逃げるんです。でもいつも絶対帰ってきます。そしてまた逃げます。

意外と管理がズサンな静香ちゃん。
   そして、なんでも空港で捕まえてあげる二人。

すると蝶がひらひら....




こんなに平和に話がすすむなんて出来すぎてます。


きましたきましたアップスネ夫のラジコンです。

なんて王道すぎる展開なんでしょうか。ある意味名作です。

しかもスネ夫とジャイアンだけでラジコンってとこが完璧ですね飛行機

これでいつもの5人がそろいました。


そりゃぁ、こんだけ王道な展開なら、彼らは空港を奪ってゆきます。当然です。


そして昆虫採集を始めようとします。



さっそくなにか飛んできましたハチ
「なんだこりゃ。」


おぉぉぉ!!!! Qちゃんっ!!!!

なんてこった....しかし二人は迷惑がります。

「オバケなんかに用はないんだ。」

ひどすぎる....、Q太郎様に向かって、なんて暴言....


しかし飛んでいたのは彼だけではありませんでした。

「日本の空には、へんなのが飛んでるんだなあ。」

暴言はそろそろ終わりにしないとタタリが怖いですよはてなマークあせる

だってだって、

先頭には怪物くん。そしてウメ星デンカ。エスパー魔美こと、佐倉魔美まで降りてきます。

豪華すぎる一コマ!!しょぼん

そしてこの一コマに登場する5人全てが、迷惑そうな顔。

なんて贅沢な....。

デンカだって、ジャイアンに会えたら嬉しいでしょはてなマークいや、明らかに嬉しくない顔。

みんなそれぞれの価値をわかってないんです。

それよりも重大なことがあります。

練馬区には、Qちゃんの居候する正ちゃん家や、佐倉家や、デンカの居候する中村家なんかも、近所にあるのではないかと。

これは、練馬区に行くしかありませんね!!(笑)

ちなみに話はそれますが、せっかくエスパー魔美が出てきたので、逆出演を一コマ。


これは衝撃的です。エスパー魔美(3巻)に出てきます。

スネ夫が噂を広める係、のび太と静香とドラえもんが聴衆係。

やっぱり同じ月見台に住んでいるとしか思えません。

みんな近所だったんです。


そろそろ話を戻して、空港を悪用しようとしたジャイアンとスネ夫には、災難がふりかかっておしまいになります。

 ジャンボ登場!!

さっきドラえもんが言ってました、「空を飛ぶものなら、なんでもおりてくる」と。

これは危険すぎます。

こんなものをあっちこっちで広げられたらと思うと、ゾッとします。


しかもジャンボを前にして、空港をたためなんて叫んでも、聞こえるはずもありません。

結局はたためたから月見台が存続しているわけですが。


ちなみに1985年、この32巻が出たすぐ後、日航機の事故がありました。

誰のせいでもありませんが、ラストシーンを見ると、ふと思い出してしまいます。

これは先取りというよりも予言だったのか。