ある日、母が頼んでおいた荷物が届きました。その中には茶色い粉の詰まった袋と亜麻仁油、そして柿渋と書かれた瓶が入っていました。中に入っていた茶色い粉はべんがらと言うものでした。べんがらは酸化第二鉄を主成分とする赤色の顔料のことです。化学組成は鉄の赤錆と同様です。原始人が描いた洞窟壁画にも使われています。昔ベンガル地方から輸入していたのでべんがらと言う名前になったと言われています。昔は京都の町家によくべんがらが塗られていました。私は母を手伝って、父の新しいギャラリーの格子をべんがらで塗りました。まず、バケツにべんがらと柿渋を入れて良くかき混ぜます。そして刷毛で格子に塗りました。早く塗りすぎると、泡が出来てしますので、ゆっくり丁寧に3回塗らないといけませんでした。塗り終わってちょっと乾いたら、布で拭きます。そして完全に乾いたら今度は油を薄く塗って布で拭きます。亜麻仁油を塗りこむと格子に艶が出ました。べんがらで塗った格子のことを紅殻格子と言うのだそうです。べんがらはペンキと違って、落ち着く色でとてもオシャレでした。また色々べんがらでものを塗ってみたいです。

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一般的には三月三日が雛祭りですが、我が家では、毎年旧暦で雛祭りをするために、四月三日を過ぎるまで、お雛様をお飾りしています。一番古いお雛様は享保雛とよばれるもので、江戸中期の享保(1716~1736)ごろに流行したといわれています。残念ながら、我が家の享保雛は女雛だけで、男雛は残っていません。他にも古今雛や立ち雛、御殿雛、流し雛など江戸時代から明治、大正、昭和、平成のお雛様があります。数えてみると一四組のお雛様がありました。それに、左大臣右大臣、三人官女、五人囃子、三人上戸、様々なお道具、また市松人形などもあって、全て飾るのに家族が協力しても丸一日かかってしまいます。お雛祭りは、元々人形の形に切り抜いた紙に自分の病気や穢れを移して川に流し、無病息災を願う風習と人形に着物を着せて楽しむひいな遊びが合わさって出来た行事です。やがて、高貴な生まれの女の子の厄除や健康祈願が庶民の間にも広まって行ったそうです。お雛様はその家の女の子の身代わりとなり、災いや病などから守ってくれるのです。

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なんと、今日雪が降りました!祖父と父は慌てて撮影に行きました。桜の季節に雪が降るくらい寒くなることを、寒の戻りや花冷えと言います。お花見には寒いと思いますが、私の家族にとっては絶好のシャッターチャンスです。大粒の雪がふわふわと舞い降りてきました。まるで季節が冬に戻ったみたいでした。上空に冷たい寒気が流れ込んだそうです。今日は京都の至る所で桜と雪のコラボが見られました。これが今冬最後の雪でしょう。

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