私事ながら、遥か昔の中学生時代に、サッカー部に所属していました。その時の顧問の先生は、確か、大学の日本代表にも選ばれていたそうで、かの釜本選手とも一緒にプレーしたことがあると話されていました。もちろん、リフティングはいつまででも続けることが出来ましたし、一対一の練習では、突然目の前から消えていなくなります。手加減しているであろうシュートであっても、まともに受けると怪我をしそうなボールが飛んできました。当時、校内暴力や暴走族が盛んな時代だったのですが、他の先生は、不良の生徒たちに、数限りなく、鉄拳制裁を加えていたのですが、その先生だけは、体罰をしていたことを見たことは一度もありません。それでも、誰もがその先生を恐れていました。あのシュートを繰り出す時の脚の振りの速さで蹴られたら、一溜りも無いからです(笑)


 前置きがかなり長くなってしまいましたが、その先生からは、たくさんのことを教えていただきました。その一つが一所懸命。一生でなくてもいいので、目の前の課題に、全力で取り組むようにと教えていただきました。


 中途半端な気持ちや行動では何も得られないけれど、たとえ短い時間であっても全力を尽くせば、必ず、得られるものがあると話されていました。


 ずっと頑張ることは難しいかもしれませんが、今、目の前にある課題だけに集中して、全力で取り組むことは、それ程難しくはないと思います。一生懸命ではなく、一所懸命。先生からは学ばされることばかりでした。