分数の計算で分母を通分する時に、生徒たちがよくしてしまう計算方法として、分母同士を掛け合わせて求めるということをしてしまいがちです。3と5であれば、掛け合わせることで、最小公倍数である15がすぐに見つかります。ただ、8と12を掛け合わせると96になり、確かに、通分は出来ていますが、計算がより複雑になり、しかも、出てきた解答をさらに約分しなければならず、二度手間になります。

 

 この場合、2つのうちの大きな数字に着目して下さい。12の倍数を小さなものから考えていき、その中で8の倍数にあたるものこそ、8と12の最小公倍数なのです。12の2倍である24が8の倍数であることは、容易に見つかると思います。


 どこに着目するとより安全で効率的な方法であるかが、算数、数学のあらゆる問題で常に求められているのです。