体温が高いと免疫が活発になることがわかりましたが、もう一つの内容として、逆に体温が低いと、がん細胞ができ易いという事実があります。
それを説明するには、免疫力と自律神経の関係を少し説明する必要が有ります。
免疫力と自律神経の関係の詳しい説明は違う機会に致しますが、今回はそのさわりだけ説明します。人間にが生きていくためには身体間内外からたくさんの情報を得る必要があり、それらを伝達したり、身体の異変感じてそのデータをもとに各器官にはたらきをコントロールするためにもとても重要な情報ネットワークシステムでもある「神経系」がある。
その中に脳と脊髄とあわせたルートを「中枢神経系」と呼び、それ以外を「末梢神経系」と呼ぶ。
その末梢神経系に「自律神経」という神経が存在しており、血管や分泌線、循環、消化や代謝、心臓の拍動と呼吸など生命維持に必要な身体の機能のコントロールをしている重要な神経です。
人間は自分の意思で「今日は元気に動かしてやろう」と意識して心臓を動かしている訳ではありません。食事をした後に、胃腸に「消化しろ」と意識して命令している訳でもありません。
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それでも勝手に心臓は鼓動を打ち、食事をすれば消化液が分泌されます。寝ている間に心臓や呼吸が止まらないのも「自律神経」のおかげなのです。
そして、自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の二つに大別されます。
「交感神経」は「活動する神経」といわれ、「副交感神経」は「休む神経」といわれて双方は互いに相反する働きをして、必要に応じて自動的に切り替わることになっている。
例えば、「交感神経」は、血管を収縮させて血圧を上げたり、心臓をドキドキさせたりして、「臨戦態勢」へ導く神経である。他方、「副交感神経」は血管を広げて血圧を下げるほか、分泌や排泄作用をうながす。こちらは身体をのんびりリラックスをさせる神経である。
このリラックスしている状態の時、つまり「副交感神経」が働いているときには、体内で白血球の一種の「リンパ球」が増えて活発に働く状態になります。
癌などの異常細胞もリンパ球が攻撃をして体を防衛しますが、このような作用を免疫と呼んでいます。そして免疫力を高めて身体全体をメンテナンスするのです。
人間の体は極めて合理的に調整を行い、活動時と休息時をバランスよく作り上げていきます。
「交感神経」と「副交感神経」がバランスを取り合ってシーソーのように交互に活発化するようになっています。
ところがこのシーソーを無視して、働き過ぎたり、リラックスして怠け過ぎたりすると、一方の神経だけが優位になり、もう一方の神経に戻りにくくなるのです。
交感神経優位に偏ってしまうと、免疫力の低下が顕著となり病気になり易く、当然、癌にもなり易いことになります。
逆に副交感神経優位に偏ると、免疫力が上がり病気や癌にはなりにくくなりますが、免疫が過剰に働くとアレルギー疾患になったり、鬱病にかかったりしてしまいます。
これらはバランスを崩した自律神経のSOSでもあるので、何をおいてもストレスなどで乱れた自律神経の揺れを正常に戻す努力が必要です。
実際には働きすぎに注意して、休養を十分に取る事が手っ取り早いと思います。
また、自律神経は呼吸や体温調節も司っているので、仕事で無理をして寝不足などが重なると血流が悪くなり、呼吸が浅くなる。
顔色も悪くなり、体温が下がり、酸欠状態になることが報告されています。これが低酸素・低体温の常態です。
人間は恒温動物なので、ある程度の酸素と温度が必要です。
忙しさにかまけて放置するとこれが日常化してしまいますので、そうならないようにするには、適度に身体を温めることも必要たということです。
さて、これらの話を総じてお話すると、冒頭にお話したように、体温が高いと免疫が活発になり癌になりにくく、逆に体温が低いと、がん細胞ができ易いという話は、「交感神経」と「副交感神経」の話に通じてきます。
ストレスなどで「交感神経」優位になると、体温が下がり、免疫力が下がって癌になり易くなりますが、適度に身体を温めて休息を取ると「副交感神経」が優位になって免疫力が上がって癌になりにくいと言うことになります。
さらに掘り下げてお話を続けます。
「副交感神経」が優位であれば「リンパ球」が増えて免疫力が上がるとお話しましたが、逆に「交感神経」優位になると、体温が下がると共に「リンパ球」が減って、替わりに「顆粒球」というものが増えます。
「顆粒球」は大型の細菌ばかりを食べます。しかし、小型の細菌やウイルスなどは食べ残してしまいます。
「顆粒球」が食べ残した小型の最近などは「リンパ球」がやっつける仕組みになっています。
なんとなく「顆粒球」も免疫にそれなりに貢献しているように見えますが、細菌を食べた「顆粒球」は死んでしまい、「顆粒球」か死滅すると何故だか「活性酸素」という毒をまき散らすのです。
この活性酸素は過激な化学反応を示すのが特徴です。
簡単に言うと非常に性格が荒く乱暴者ですので、内臓組織やDNAを傷つけて、癌の原因をつくっていくのです。
DNAは、新しい細胞を作る時の設計図の様なものです。
設計図が正確でなければ出来損ないの細胞が出来上がってしまいますが、これが癌細胞です。
もちろん免疫力が高い状態であれば、これらの癌細胞も死んでしまいますが、体温が低いと免疫力自体が下がっているので癌になる可能性が高くなるという結果となるのです。
今回は以上です。
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つまり、有るのか無いのか判らないものに挑んでいるのです。