「茗荷谷だより」 はじめに | 茗荷谷だより ――がん治療日誌

茗荷谷だより ――がん治療日誌

私自身の大腸がんの治療日誌です


 みなさん、こんにちは。柔ら雨(やーらあみ)です。1958年生まれで50歳代半ば、男性、東京在住です。

 私は大腸がんを患っています。がん原発巣の大腸S状結腸の切除手術は、ことしの5月10日に行いました。しかし、転移がすでに肝臓へ8カ所、肺へ1カ所あるため、これから抗がん剤治療を行うところです。ステージ4の最も重い病態です。

 本ブログでは、今後の私のがん治療の日々を日記風につづっていきます。
 同じ病気の治療をなさっている方からアドバイスや励ましをいただければ幸いに存じます。

 社会人としての私はしがないサラリーマンのひとりですが、仕事以外に一つ大きな夢があって、それは、若いころから書き続けてきた詩を一冊の詩集としてまとめたいのです。
 がんが私の命を奪うのと、死ぬまでに何とか一冊の詩集を上梓したいという私の夢と、どちらが早いか、一種の競争みたいになっています。

 私は1年ほど前から、このアメーバブログで、主に日本の近現代の詩のリーディングを行うブログ「柔ら雨(やーらあみ)よ 欲(ぷ)さよ」を書いてきました。
 私のハンドルネーム「柔ら雨(やーらあみ)」は、この詩のブログから使っているもので、がん治療を主題とする本ブログでも継続して用いていきます。
 なお、「柔ら雨」という語の語義については、詩のブログの方で詳しく書いてあります。

 本ブログタイトルの「茗荷谷」は、私が今住んでいるところです。現在の行政地名では文京区小石川に当たりますが、ここを走っている地下鉄丸の内線の駅名は茗荷谷(みょうがだに)です。
 お茶女を初めとして学校が多く、また、小石川植物園(江戸幕府の薬草園:下写真)を擁していて、その周囲にエーザイなどの薬剤会社がたくさんあります。










 お気づきと思いますが、すでに本ブログにはこの「はじめに」の前に、「逃病記」と題して、ことし4月~5月の入院・手術・退院に至る顛末記を7回シリーズでアップしてあります。

 これらの文章、はじめは「柔ら雨よ 欲さよ」ブログの方に書いたものです。当初は、詩のリーディングと治療日誌を一つのブログの中で並行してやろうとしていました。その後、方針変更して、治療日誌は別のブログを新たに立てて書くことにしたため、すでにアップしてあった「逃病記」をこちらにも再掲載しました。
 「柔ら雨」ブログの原文は、治療日誌と詩についての随想をまぜこぜにして書いていますが、こちらへ再掲載する際、詩についての記述は極力省いてあります。






 今後の治療方針は、6カ月ワンサイクルの抗がん剤治療に合わせて、どんな食事療法を採用するのか、そしてどのような運動をして、どんな体づくりを進めていくかの2点に集約されるのかなと思っています。

 ただ、世に出ているがん治療の本を見ますと、正反対の主張がいくつもなされていて、定見がないに等しい状態のようです。

 今の私が大体こんな方向でと思っているのは、まず食事療法については、酵素を積極的に体内へ取り込むべしというご意見、そして運動療法については、代謝力を高めて基礎体温を上げよというご意見に従っていこうということです。
 といっても、具体的なことはすべてこれからの話ですから、さまざまな療法の実際上の試行錯誤が本ブログの主要テーマになるだろうと思います。

 主治医は抗がん剤治療の経過を、2カ月に一度のCT検査で調べると言っていますので、8月、10月、そして最終の12月の3回の検査でチェックすることになります。
 そうなりますと、やはり第1回の8月の検査が最も大切です。そこでどんな検査結果が出るかを当面の最大の目標として、食事療法と運動療法を積極的に進めていきたいと思います。

 既経験者のみなさまからの貴重なアドバイス、そして、いま同じ病を治療なさっているみなさまからのお声がけをよろしくお願いいたします。




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