知り合いの勧めで、新人アーティストを育成する部門に就職した。
これからの新しい力を秘めた若手の人たちのパワーはすごくて、同年代なのにみんなすごく大人に見えてた。
自分より歳上の人たちには舐められないように必死に勉強したし、少し歳の若い子たちにはねぇさんと呼ばれつつ、みんなの成長を見守る立場で毎日が楽しかったし忙しかったけど、予定を合わせて、たまに彼らの現場に出入りするようになった。
中高生の頃に聴いてたバンドの人たちに実際にお会いするような環境。
宝物だった。
そんな中、転機がやってきて、
新しい環境に行きたくなって会社を辞めた。
フリーのような形になったので、彼らの現場にフル稼働した。
この数年間の全てのライブを間近で観られる環境はほんとに贅沢だった。
だけど、みんなが優し過ぎて甘えてしまったと思う。
何も成長できないまま、たくさん迷惑もかけたし、それでもチームの一員として受け入れてくれていたみんなには感謝していた。
またまた、転機がやってきた。
どうしても音楽から離れないといけなくなった。
自分を変えようと必死だった。
新しい会社では立場も与えられ、毎日が修行。
期待を裏切らないように、努力をし続けることに集中した。
世界観が変わった。
ずっとやって来なかったことを逃げないでやり続けること。
いつのまにかそれが普通になるくらい人間的に変化した。
5年。
長いようで短かった。
決断したんだ。
自分のために生きようと。