
梅雨である。うっとうしい感じもあるけれど、夜更けにテンポのぬるい雨音は妙にそそられる。彼の地ではイヤラシくもプリ尻の梅実ちゃんは氷砂糖とションベン色の酒につけこまれ、飲み頃を待っている。
そー言えば、十年ものの梅酒はとろみを増し、中身は半分になっちまった。誠に水増しの聞かない要領の悪い娘である。
「お代官様、わらしじゃねーだ。わらしは飲んだ記憶はねーだ」と自らの海馬を解き放っているよーだ。(お代官様ってだれだ?神か?)でもなぜだかしっかり握ったガラスの器。
「えっ、こ、こ、これは・・・。ソーメン汁だす」と、これ又苦し紛れに唾を飛ばす。
「ワオーーーッツ!」さけぶしかないのである。(素晴らしい展開力だ。地方営業を繰り返す芸人のようである)その上、固く目を閉じたまま、髪を振り乱しながら間断なく喘ぐのである。(もちろん、気分はオオカミである) 拳に42gのしずくが溜まる。(著者注:一両は約42gだ)
「ワオーーーッツ、ワオーーーッツ、ワオーーーッツ」余りに粘着気質のオオカミである。汗で身体がベトつく。(どうせなら、彼女とベットでそうなりたい)(何時まで叫んでいるつもりだ?)夜のとばりをぶち破る気か。オレは夜行列車である。(オオカミはお前だったのか?)オレはえきを飛ばし続ける。
嗚呼、誠に妄想をかき立てるツユである。誤解しないでくれ。そっちがおっ立ったのはオシッコが溜まったせいである。
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どうです、皆さん。このグルグル廻ってしまう思いに囚われていませんか?
気楽に生きましょう。
『あしゅらカブトムシ』のKindle出版日(7月16日)も迫ってきました。どーゆー展開になるのか、そりゃそれで、お、た、の、し、み。
「白日夢だったのか、記憶の中の夢だったのか、覚醒の中の幻だったのか、夢の中の夢だったのか・・・」(第4章・・・邂逅とクリーム色の希望 より)
すべてのお楽しみの後に始まるお楽しみを抱いて・・・。
CSTHXO!