3月1日〜4日、横浜大桟橋ホールで開催されました、御苗場vol.22横浜、無事終了しました。会期中たくさんの皆さんにすごくありがたいお言葉をかけていただきまして、感謝してもしきれません。モデルを務めていただいた北川りなさんはもちろんのこと、着付けやライティングなど撮影の補佐、展示の手伝いをしてくれた妻にも感謝です。
今回のテーマは、私が生まれ育ち、現在も暮らしている日光の自然と歴史を取り上げました。
奈良時代に日光を初めて開山した勝道上人が荼毘に付されたこの場所をロケ地に選び、日光にとって欠かせない偉人の魂を弔う琵琶の音、手向ける花、という設定で、キャプションに書いたことを表現すべく力を尽くしました。
展示サイズはB1が2点、B2が4点と出来るだけ大サイズで展示し、パンフォーカスで撮影したメインカットを含め、モデルさんや風景の存在感をもとに、この地が持つ力、信心や畏敬、慈しみの情を表現したいと思いました。
テーマの内容からか、人生経験を積まれたご年配の方々が数多く足を止めてお話をさせていただけました。中にはご夫婦で来られた翌日にご主人お一人で再び見えられた方もいらっしゃいました。前日の私との会話で、日光開山の歴史をあらためて勉強して来られたそうで、そこまでしていただく方がいらっしゃったことは、ものすごく感激でした。
美しい風景の中で美しい衣装をまとった表現というだけでなく、日本古来の歴史や伝統の中に根ざした心の美のようなものが、少しでもポートレートで表現出来ないかという無謀な挑戦に、りなさんは十分応えてくれたと思います。そう感じ取っていただけた方々のお言葉が今後の活動の糧となりました。
会場に来られなかった皆さんにもご覧いただきたく、展示全体とその中の2点、キャプションをここにご紹介したいと思います。
