奨学金支援プログラム「カナエール」

奨学金支援プログラム「カナエール」

「カナエール」は、
児童養護施設を巣立つ若者たちの、大学等進学を応援しています。

Amebaでブログを始めよう!
カナエール東京で奨学生10名を支援するため、月2000円を継続してご寄付いただく継続サポートを、あと100口増やしたい!と1月末を〆切に始めたキャンペーン。

11月18日から本日までに【107口】のお申し込みをいただき、見事目標を達成いたしました!

また、継続は難しいのですが…と単発で寄付をいただいた合計は、【160万円】を越えました!

みなさまのご支援に、実行委員一同、心から感謝いたします。
おかげさまで、昨年同様10人を支援できること、2名の奨学生を落とさずにすみますこと、とても嬉しく思います。

2014年度、東京10名、横浜10名、福岡5名、合計25人のカナエルンジャーをご紹介できるのも、もう間もなくです。
どうぞ、楽しみにお待ちください!

2014.1.31
=============================================
◆カナエール継続サポート100口アップキャンペーンご協力のお願い
=============================================

施設退所後、大学等へ進学する若者たちに返済不要の奨学金を支給する
プログラム「カナエール」。

この奨学金を支えるのは、月々2000円/口を寄付してくださる継続サポーター
の皆様です。
現在、継続サポートは【264口】。毎年安定的に10人の奨学生を支えられる
【450口】まで、まだまだ至っていません。

実は、昨年度のカナエールは、企業からの寄付金も十分集められず、
400万円の赤字でした。
やむなく、来年度の募集を2名減らす決断をいたしました。

ですが、最後の悪あがき。

一旦、募集人数は8名で案内していますが、書類/面接選考の結果を出す
のは2月初旬です。

もし、1月末までに継続サポートを100口増やすことができたら…。

奨学生を10名に戻す見通しが立てられます。

まずは、こちらのWebページをご覧ください。
http://www.canayell.com/lp/

このページの拡散にご協力をお願いいたします。
そしてできれば、ぜひ継続サポーターになってください。

どうかどうか、みなさまのご協力をお願いいたします!!

認定NPO法人ブリッジフォースマイル 林恵子

2013年6月30日(日)カナエール2013 夢スピーチコンテストが開催されました。
256名の方々にご来場いただき、関係者合わせ会場では300人を超える観客の前で、進学や夢への思いを語った10名の出場者(カナエルンジャー)
今回は、カナエール福岡準備室(http://canayell.com/fukuoka.html)の代表 窪田 広信さんに寄稿いただきました。
---------------------------------------

始まりの朝
2013年6月30日、緊張した面持ちの若者が東京駅に下り立ちました。1年のちょうど半分が過ぎようとしたこの日、彼にとって特別な一日が始まります。児童養護施設の若者のための奨学金支援プログラム「カナエール2013」夢スピーチコンテストの本番当日。彼を始めとした男女10人の児童養護施設で生活する高校生、すでに施設を退所した若者たちが、自らの未来を拓く為、会場に集まる約300人の支援者の前で自らの夢を語ります。

彼らはこの日の為に、約4ヶ月前から、社会人3人のボランティアと4人一組のチームを作り、原稿づくり、紹介VTR制作など様々な活動に取り組んできました。ときに、過去と向き合いながら、何度も何度も書き直し、今日を迎えたのです。

閑散とした日曜日の都内中心地、東京駅からわずか徒歩5分の場所に位置する会場で、さあ、いよいよ特別な一日の始まりです。

開演準備
会場に続くエレベーターを上がると、既にスタッフが慌ただしく走り回っていました。会場では既に設営が整えられ、全体のリハーサルが行われています。壇上でリハーサルを行う本日の主役たちはもとより、それを聞く実行委員たちの表情も真剣そのもの。ピリピリと緊張した空気が会場を包んでいます。運営スタッフは実行委員、ボランティアを入れて総勢30名近く。その中には、現在奨学金給付中の、昨年、一昨年のカナエール出場者が、後輩のカナエルンジャーのために加勢していました。

コンテストの開催も3年目を迎えましたが、その進化を支えているのは、間違いなくこのカナエールに関わってきた人々の中に在ると感じました。ボランティアがボランティアを呼び、支援者が支援者を呼ぶ。そしてこの輪がやがて社会全体に広がっていく希望の光となるよう期待を抱かずにはいられませんでした。

いよいよ開演
開場時間をまわり、来場者が続々と会場に入ってきます。僅か数十分の内に会場に敷きつめられた席はみるみると人で埋まり、一気に熱気を帯びていきました。ざわめく会場の雰囲気におされてか、先程までは時折笑顔を見せたカナエルンジャーたちの表情が、少しこわばったようにも感じましたが、しかしここに来るまでに全てやれる事はやってきたはず、そんな風に彼ら自身が自らに言い聞かせているようにも感じました。会場にはTV局の取材カメラもスタンバイし、いよいよ本番開始です。

会場がライトダウンされ、司会者のアナウンスが流れました。先程までざわめいていた会場がシンと静まり返ります。最初に壇上に現れたのはカナエールの実行委員長である林代表。カナエールの趣旨と概要について解説をした後、マイクは司会者に戻され、そしていよいよカナエルンジャーのスピーチへと突入してゆきます。

トップバッターを飾るのは、高校の英語教師を目指すグリーンのもか。チームで創り上げた3分間の紹介VTRに続いて、壇上に現れた彼女の笑顔からは、まるでその緊張感を楽しんでいるかのように感じられました。

彼女のスピーチを始めとして、カナエルンジャーたちが次々と、来場者に向かって語りかけるように夢をスピーチします。その堂々とした様子は、自らの想いを声高らかに宣言し、進学、その先の夢に向かうことを決意した、勇ましい姿がありました。苦しい過去、悲しい思い、寂しさや痛みを知っているからこそ自分たちにできることがある。そう力強く語ったカナエルンジャーの想いに共鳴し、会場からは彼ら一人ひとりに割れんばかりの拍手が送られていました。

第二部では、スペシャルアンバサダーからのメッセージが流れ、実行委員長と副実行委員によるプレゼンテーション、アーティストの翔太さんによる応援ライブが行われました。会場全体に響き渡る心地よいメロディとその歌詞は、新たな一歩を踏み出したカナエルンジャーたちに、明日への勇気を注いでいるかのように感じられました。ライブで会場が一体となったところで、いよいよ審査結果の発表です。特別賞であるアドビ システムズ賞、優秀賞、最優秀賞が発表され、最優秀賞を受け取ったのは、スピーチでトリをかざったブルーのあおいでした。「将来は僕たちカナエルンジャーのように夢を熱く語れる子どもたちを一人でも多くしていけるような環境を作っていきたいです。」と語った彼の強い宣言が、2013年カナエールスピーチコンテストの成功を物語っているように感じられました。

国や行政が様々な取り組みをしながらも、中々改善されない子どもたちをとりまく環境。児童養護施設で暮らす子どもたちは、施設の先輩の背中を見て育つといいます。勇気を持って壇上に立ち、スピーチを宣言したこの10名の素晴らしい奨学生たち。無限の可能性を持った彼ら彼女らの夢を支えてゆくことが、本当の意味で子どもたちの世界を変えてゆく最善の方法なのではないかと感じました。きっと彼らのスピーチを通して、誰もがその希望と可能性を感じたことに違いありません。そしてその拍手を受ける彼らの表情は、ひとつの事をやり遂げた自信と、これからの未来への希望で溢れているように感じました。

(by 福岡準備室代表 くぼっち)
$奨学金支援プログラム「カナエール」
奨学金支援プログラム「カナエール」