14クールの1回め。

近頃 酷暑のせいか あふれかえる患者さんで 予約が押します。10時の予約が10:50。けれど血液検査のために 9時にはここの病院でウロウロしています。




めずらしく採血でなかなか血管が見つからず
「他の看護師さんは温めたりしてますよ」と言うと
「なるほどね!」と年配の看護師さんは 洗面器に熱湯を入れてきました。
「え? それじゃなくてホットパックとかぁ…」
と言ったときには もう ビシャビシャです。
あ〜あ〜。

先週の木曜日のCT結果は「変化なし」
「…ということは 薬が効いてるってことだからね。でも あまり変わりないならCTやMRI検査は すこし間を空けるようにしよっか」とお話してました。
「そういえば…こないだCTの時『 点滴針を刺す血管が見当たらない難しい血管の持ち主』とカルテに書いている患者さんもいるのよと看護師さんが話していたのですけど 私もどっかに書いといてください」と話すと 
「え〜聞いたことないな。どこに書くの?  でもそういう難しい血管の持ち主ってのもいるから カテーテルを埋め込むと楽かも。知ってる? でもなぁオレ血管切れちゃったんだよな…2人。すこし化学療法チームと相談してみるかな」とフルイチ先生。
完全に失敗です。
なんだ? 埋め込むって…
なんだ? 血管切れちゃったって…
こんなに静脈あるのに?





今日の抗がん剤の担当看護師は 1年前 初めて抗がん剤を刺してくれた同名の看護師さんでした。1年ぶりです。
同名だったので 抗がん剤2回目も3回目も慣れてくるまで その日の看護師さんに
「今日カナさん 担当じゃないの?」と聞いていたので 顔を見るだけで「こんにちは」と声をかけてくれたりしてました。顔見知りになると心強いです。
そんなカナさんも「1年前と比べると やっぱり硬くなってるね。私も先生呼ぼう…」と両腕をなで回してみて言いました。
でも先生が忙しくて来れず ようやく来てくれた先生は消化器外科のフルイチ先生の2個手前の部屋の先生でした。こないだの緊急対応医師も消化器外科だったので かかっているところの先生を呼ぶのでしょうか…。
その先生も「手の甲はイヤなのか…それならCVポートってのがあって 局所麻酔で心臓に近い静脈にカテーテルを埋め込んで…」とか言ってます。
フルイチ先生は「骨転移は完治しないから抑えるために抗がん剤点滴をする」って言ってたのに 言い返せば 死ぬまで続けるわけでしょう? これカテーテルってのは傷まないのかしら? どのくらい取り替えなくていいのかしら? 余命までもってくれるのかしら? 赤ちゃん水筒のストローだって ばっちくなりますよねぇ。わからん…。






またこれ? やだやだ! なに この怖いの…。
「手術になるけど 局所麻酔でナントカカントカ…」と言うので
「やだやだ。私麻酔効きにくいし…じゃあ 手の甲でも我慢する」と伝えると そのまま帰っていきました。カナさんは
「え? 点滴針刺してってくれないのか…」と残念そうにつぶやきながら 頑張ってくれました。
カナさんは 右手甲の右側の方の血管に1回失敗して
「緊張で息ができない…」と汗だくで 細〜い左側血管に刺し込み成功しました。ありがとうカナさん。





帰ってきたら 紫色になってました。
来週も手の甲だったら もっと紫色になって あのCVポートってのになりそう…



頭の中にCVポートがグルングルンして寝れなくて翌日になりましたが 手術が気になって気になって全然寝られません。平野美宇ちゃんが負けちゃう深夜のテレビも見ちゃいました。





翌日金曜は ねぼすけの上 深夜オリンピック放送を見る母が 朝8時半のデイサービスのために早起きできるか気になって気になって全然寝られません。






水曜には通所リハビリから「まだ違法駐車がいて邪魔です」とクレーム入ったけど 持ち主にはデイサービス車の送迎時間を伝えたのにまだ直らないとは…どうしたもんだか…。「幼なじみで知ってるんならママが話ししに行けば簡単なんだよ」ってイチャモンには言われるし…






(イチャモンに言えない長い愚痴)を書いていたら 長すぎてしまったので…

後編へ続く。