歯の残骸3本 抜歯してきました。
胃癌担当医のフルイチ先生が
「抗がん剤をするのに邪魔なもの取って」と口腔外科に依頼して 「この3本要らないんじゃない?」と上2本、下1本が抜歯対象になりました。
普通の歯医者さんではないので 依頼を受けた抜歯のみで その後に入れ歯をするとかは考えてくれません。

口腔外科へ行くと時間通りに呼ばれ シールドかぶった安藤政信似の先生がお出ましです。




アンドウ大魔王現れると 猫背が益々丸くなります。
「え〜と…上2本と下1本の3本ね」とレントゲン写真を見ながら言うアンドウ大魔王。お部屋の名前は違うので たまたま暇な先生だったのかしら…など また暗黒の闇が襲ってきました。

PC見てるアンドウ先生の背中をトントンしながら
「せんせぃ〜 私は先生が好きなんですが 歯医者さんが大っキライなんですぅ…メソメソ…」
「はい。わかってますよ〜」
「せんせぃ〜 私 なぜか麻酔が効かないんですぅ…メソメソ…」
「そしたら多めに麻酔使うから大丈夫ですよ〜」
と 幼稚園生と幼稚園教諭のような会話が続きます。

歯医者さんに最後に行ったのは…いつ?
昭和初期? 四半世紀? いやいや 半世紀? 
顔に口だけ開いてる美容シートみたいな紙をかぶされ まず麻酔。




アンドウ先生が「チクッとしますよ〜」って言いながらブスッ。 チクなんてもんじゃあない!
ハンカチを握りしめてブルブルしていると助手のおねえさんも「うんうん。痛いよね〜」と追い打ちをかけますが 麻酔を多めに要求したのはこちらなので ひたすら我慢です。
それに終わりのある我慢は我慢できます。

「次はこっち〜」の声に あ〜そうだった…。
しかも麻酔は 歯1本に対して1箇所ではなく歯グキのアッチからコッチからブスブスされます。
それが3本あるので 麻酔注射の数は半端ないです。

右上の7番めの残骸から回収…ペンチで引き抜きます。
小さな残骸なのでなかなか取れませんが なんとかしてそのあと縫います。またこの縫い糸が長め。結んだあとの糸がはさまっているようで気になります。
左上の2本めは少し楽チンにスポッと終わりました。
そして一番厄介だったのは 左下の7番めの奥。ペンチで挟んでもツルツル滑るようです。その時間だけで 麻酔が切れます。
思わずウォウォ言いながら訴えると
「麻酔追加 ジャンジャン持ってきて〜」とチクチクが追加です。
「効いてくるまでちょっと休憩ね」とその場で1回クルッとまわって
「はい 口開けて」と再開しましたが なかなかしぶとく上の前歯のようにスポッと抜けません。しかたないので あのキーキー言うやつとズゥンズゥン言うやつで穿ってました。




先生もフンガフンガいって力いっぱい引っ張ってましたが なかなかしぶとい。これは女性には無理でしょう…。
多分 抜いたというより表面削った…みたいな感じでした。
「はい 終わりです」っていうのでうがいをして椅子から降りると ほんとに血だらけの残骸がコロコロしてました。
縫った糸を抜糸するときも 痛そう。
いや 絶対痛いよね。


その日は3本の抜歯で マスクをして帰りましたが 治療中 お口をアングリしとけばよかったのか キーキー削るやつで 口の端を一緒に削られ そのまま乾燥すると 痛くて痛くて 口裂け女状態になってしまいました。



痛くて口が開きません。
ご飯のときは 完全にカワハギ化しています。





しかたないので お夕飯は おうどんにしてもらって 1本ずつすすりました。

今日は今日で「上下で噛み切れる場所がない!」とイチャモンに訴えると「前歯!前歯!」といいますが 残ってる前歯だって半世紀前に入れた差し歯なので 老朽化してます。
そんなときほど 奥歯でガッシリ噛みたい「チキンとキャベツのトマト煮」が出てきました。(泣)





結局 見事に上下左右(除く右下)3本抜歯治療し かみ合わせる箇所がないので 
柔らかいご飯とトマトソースだけのご飯になりました。
とほほ。
明日からは おじやにしてもらいます。




「難抜歯加算」ってなんだ? 
難かしかったのね…きっと。
エピリドってのが多いのは何かと思ったら
「追加の麻酔〜!」
だったのね…きっと。

帰ってきて鏡みたら 抜歯した部分の表面だけ真っ赤になってて 笑…いやいや 泣けました。
抜糸も泣くだろうなぁ…

(T_T)