その時たしかに はま寿司は 初めて食べたときより な〜んか美味しくなかったんです。でも世の中の偶然は必然です。開店同時の炊きたてシャリと4時間経過のシャリでは差が出て当然。

いつもの私らしく答えがわかって 物事には良いこともあれば 悪いこともある。その時の状況でどちらかに転ぶときもある。と、終わりにすれば良かったのに…と 今になって思いました。


イチャモンとまぁ〜ブツクサブツクサ ブツクサブツクサ言いながら帰って

「こんなにブツクサ文句ばっかりだと はま寿司の呪いがかかるぞ〜」と言って笑ってました。

「因果応報」






そして月曜日には 映画を観に行ったイチャモンを見送り 残された私は はま寿司の呪いを一人で受けることになりました。まずは高熱。「一人ぼっち」に耐えられずあっという間に39℃。イチャモンが帰ってきて 案の定37℃台。

うさぎさんは淋しいと死んじゃうってホントかも…。



(かまちゃんは うさぎさんじゃないけど)



ロキソニンと睡眠で熱をおとし水曜日のCTはクリアしたけど 翌日から ずいぶん前に右上の詰め物が取れた歯がズンズンすると言うと イチャモンが緊急外来を10時に予約を取ってくれて 木曜日も病院へ行きました。


(実際 毎日採血しているので いつにどの科の診察をしたのか定かではないです…)



血液検査をして待っていると 緊急外来担当の先生が診てくれました。コロナとインフルエンザの検査をしてから 消化器内科の先生に診てもらうと

「放射線部で肺のレントゲン撮ってきてください」そのあと口腔外科へ移動して穴だらけの歯を見て…







「やっぱりこの右の奥側の残骸から炎症が起きてるのかな…。抗がん剤治療してなかったら こんな残骸 あ〜してこ〜してポイなんだけどなぁ。抗生物質で様子見するから また消化器内科へ戻ってください」と簡単な治療も骨密度アップの抗がん剤「ランマーク」を受けているとできないそうです。

近年 このランマーク副作用で顎骨壊死という顎が溶ける事例が上がっているそうなので どこから聞きつけたのか耳鼻咽喉科の先生が 鼻カメラを持ってきてくれズボッと診てくれました。初めての鼻カメラに思わず少ない髪の毛を逆立てながら先生の白衣を柔道の組み手で応戦します。





消化器内科へ戻り 口腔外科、耳鼻咽喉科の医師らに囲まれ とりあえず歯の抗生物質を処方していただき 何が気になるのか「明日も血液検査をしますね」と 金曜日10時に予約を取って帰りました。



これまた金曜日の10時の血液検査結果(約1時間)を逆算して8時半に家を出ました。

それなのに…それなのに…

「すいません…血液検査結果は出ているんですが先生が緊急オペが入ってしまって…もうしばらくお待ち下さい」と看護師さんが走ってきました。イチャモンは

「緊急オペが小1時間で終わるわきゃないね」とお散歩に行き 私はいつの間にか座った状態のまま眠ってしまいました。


「え? まだなの? ヘンリー・ムーアのオブジェ見てきた」と大通り公園(横浜市)付近までお散歩してたイチャモンに起こされました。呼び出しベルが鳴ったのは3時間後…だったかなぁ。






「緊急手術係」とデカデカ書かれた術着の先生は 女医さんでした。

「本当にすみません。お待たせしました。歯の痛みはどうですか?」の問いに

「元々 大嫌いな歯医者さんなので虫歯ができるとすぐに神経を取ってもらって詰め物をしてもらっていたので それが取れても痛くも痒くも無いはずなのですが 詰め直すなんてこと全く考えてないので その穴だらけの歯が上下左右に何本ずつかあります。昨日の口腔外科先生にそこらへんを痛くない?痛くない?とコンコンされたので どの歯が痛かったのかわからなくなってしまいました。抗生物質を頂いたので落ち着いたような気がしますが…」

というと 若い女医さんは 

「うん。そっかそっか…抗生物質は1週間飲みきって終わりでいいかなって思う。来週からまた化学療法始まるのかぁ…じゃ 火曜日もう一回 採血させてもらっていいかな」





え………。これで4日目。

イチャモンはゴルフを2回もキャンセルしてくれました。

そして火曜日。

採血担当看護師さんが上手だったのが救いです。

結果待ちの1時間のコンビニおにぎりもこう毎日だと…ねぇ。






火曜日の女医さんは 普通のドクターウエアでした。

「採血結果もよかったから少し安心した。痛み数値(CRP)も下がってきてるみたいだしね」


どうやら こないだワラワラ集まってきたどの科の先生方も血液検査 血液検査と毎回注目していたところはココだったようです。

(CRPとは 炎症、感染症など異常を感知するもの)



          (時系列に並んでいます)

6年前の抗がん剤TS1の副作用で イタタタ〜の腸炎を引き当て入院して1ヶ月絶食したときですら CRP数値は7でした。それが今回 14.847となっています。これは一大事!!

これ めちゃくちゃ痛みがあるはずだと思いますが 神経取った歯って これに耐えてボロボロになっていくんですね。
緊急外来先生方は この「14」の数値にビックリして 口腔外科や耳鼻咽喉科や下手すりゃ入院。なんてことになったらしいです。
血液検査でCRPは 14から2へ。
なぜだかは全然わかりません。「抗生物質のおかげ」でしょうか。
女医さんはそのまま「今日は教授先生いらっしゃるから このあと引き継ぐから少し待っててください」としてくれました。

すぐに 教授先生のお部屋に呼ばれ
「先週大変そうでしたねぇ…。これはご相談ですが 月一回の骨転移抗がん剤ランマークを一旦 中止して 先に歯の治療をしちゃったほうがいいかな〜と思うんですが…どうでしょう? 木曜日の化学療法日までに決められます? ほら私3月で居なくなっちゃうから方向性を引き継がないといけないから…『歯はこのままで抗がん剤注射を続けたい』でももちろん良いのだけど またこうなる可能性もあるしね。私は口腔外科のほうをやったほうがいいかなって思う…」
とのことでした。
歯を大切にするイチャモン一族は 口腔外科治療一択です。

そして 木曜日の化学療法予約日は いつもの時間です。
もう 毎日毎日 くたくたです。




CRPは 0.919まで下がっていました。
教授先生大好きな白血球たちも化学療法に立ち向かえる数値に戻っています。




結局は 抗がん剤ランマーク注射を 歯の治療ができる6ヶ月間 お休みすることにしました。骨転移の化学療法は続けます。
ただ…詰め物が取れた歯は上下左右4本はあります。
虫歯もあります。
全部やるのかなぁ…。
イヤだなぁ…。

今更なんですが
はま寿司は 
来店時間によっては 
とても美味しいんですよ。
美味しくなかったって言ったしっぺ返しではない…ですよね。
ごめんなさい。
呪いを解いてください。

( ・ั﹏・ั)