宝塚歌劇雪組 神奈川芸術劇場公演
ミュージカル・フォレルスケット
「海辺のストルーエンセ」





あらすじ(公式より)
北海とバルト海に囲まれた潮騒響く国、女神フレイヤが住まう所・・・
18世紀中葉、若き王クリスチャン7世が治めるデンマーク王国。大北方戦争後の中立政策によって、人々が平和な時代を謳歌していた頃。小さな町医者ヨハン・ストルーエンセは、啓蒙思想に傾倒し、保守的な医療現場を改革しようと奮闘していた。新しい考えを広め、いつか大きな世界で活躍したいという野心を抱くヨハンは、その美貌と賢さ、エレガントな立ち振る舞いを武器に、専属医として王達に近づく。
そこで目にしたものは、享楽に耽る王クリスチャン、無能な王を放任し国政を牛耳る宮廷官僚達、我が息子を王位に就かせようとするクリスチャンの継母ユリアーネとその一派、そして異国に慣れず王と不仲の王妃マチルデ。宮廷は「病」に満ちていた。国政を握り、世直しを行うチャンスとばかり、「治療」を開始するヨハンだったが、次第に孤独な王妃に惹かれていく。
果たして2人の、そしてデンマークの向かう先は・・・ 



                  (中国春節のため)


相変わらず 公式あらすじはなんだかわからない。
ストルーエンセが海辺にあるのかと思ったら ストルーエンセは人の名前だった。海辺にあると思っていたストルーエンセは何だと思っていたのか?ワタシ… 喫茶店とか? 






冗談はさておき。
観劇して好きな分野のお話だったので嬉しい。
なんとなく時代劇にありそうな感じ。殿様の元で虎視眈々と成り上がろうとしている秀吉や推古天皇を掌で操る厩戸皇子 国民議会で頭角を現したロベスピエールみたいな…。
素晴らしい感性と閃きと統率力とでヒエラルキーの頂点を揺るがす存在となるが……

このヨハン・ストルーエンセという医者は実在した人物で この物語は彼の人生の物語。しかし秀吉も厩戸もロベスピエールも詰めが甘い。ストルーエンセ先生も王妃様との不倫によって足元をすくわれ命を落とす。女は怖い。






宝塚歌劇団で唯一顔と名前が一致しているため
推している朝美絢さんが主役。
眉目秀麗なあーさにうってつけのお役。
途中までは 野心のほうが勝り王妃様には少し距離があったが 王様の権力を取って代わり 王妃様と密会する頃からだんだんと敵を増やして行く。





決して無能ではない無能な王様は 縣千さん。「蒼穹の昴」でも柳のような王様を演っていたような…。しかし王様も厳しい帝王学を叩き込まれ 反発して残虐な行為をするなど苦悩する表情がとても良かった。

1幕最初の方で 望遠鏡であーさを見ていたら 前をよぎった可愛い女性がクルッと背中を向けると 緑のドレスのホックが上から2つ はずれていた。「え〜?」とそれから もうその女性の背中ばかり気になってしまった。オジサン化する私。
ブラント(諏訪さき)と不倫の伯爵夫人(妃華ゆきの)が 緑のドレスの方だと思っていたらエリザベート役の人(華純沙邦)だとTwitterにあがっていた。
2回目の登場で「おっ!出てきた!」と見たら 上まで止まっていてめでたし。(しかし低俗だわね私…どこ見てるんだか)


あーさの東上公演。ワクワクして観た。
「ほんものの魔法使」



良かったんですけどねぇ…
別箱ファンタジーって初観劇だったけど 全体的に学生演劇のちょっとお金掛けた版みたいに思った。
あーさの美しさと縣千の犬しか記憶になくて。

まぁ はっきり言っちゃうと… 
「初の東上公演で他の演目なかったの?」が 本音だったが 今回のストルーエンセ。桁外れに宝塚歌劇になってた。
あーさも縣千も…グッジョブ。



相手役の王妃様(音彩唯)も可愛らしいし 継母(愛すみれ)の神々しいこと。



そんでもって始終気になったのが ストルーエンセの仲間ブラント役の諏訪さきさん。
トップ路線ではないらしいけど ニヒルで素敵だと思った。




今回のプログラム購入者は 宝物になるだろう。
なんたって あーさが凄すぎ。
ほら めくって めくってラストページの「眼鏡あーさ」が知的で上品で凄い。プログラム600円は安い。
あたしゃ この形のメガネフレームの老眼鏡 絶対買うし!


          (有料プログラムなのでここまでで)


フィナーレは 黒髪あーさ。
真っ黒ではなかったけど あーさは絶対金髪より黒髪よね。





あぁ ストルーエンセ先生の最期は 王様に刺されてしまうけど そのシーンすら美しいあーさ。






どうやら初日観劇をしたようだ。
宝塚歌劇の初日観劇は初めて。最後に組長 奏乃はるとさんからご挨拶。落ち着いててステキ。「長」がつく人大好き。





そこからご挨拶は 朝美絢へ。
お稽古の日数が足りなかったのか「怒涛のお稽古でした」にみなさん湧いていた。フォレルスケットの副題の意味は「誰かを好きになったときのなんとも言えない気持ち」らしい。
節分なので「鬼と一緒にフォレルスケット〜」とよくわからないフォレルスケット豆まきもした。そのときに「ランツァウ伯爵お誕生日おめでとう」もした。プログラムで真那春人さんと判明。おめでとうございます。受けた真那春人さんも「初日を迎えヨハンも誕生したということで…」と公演全体を喜んでいらした。愛団精神さすが。
カテコも4回目になると「言うことない…」としながら
「横浜ただいま〜神奈川県出身の朝美絢で〜す」で大拍手と さり気なく「寒いのでね 風邪など引かないよう またこの劇場でお会いできればと思います。お気をつけてお帰りくださいませ」と終幕を誘導していた(笑)
宝塚歌劇観劇で初めてスタオベをした。


     (既出画像は過去公演よりお借りしました)

ありがとう あーさ。
とても楽しかった。



この日 イチャモンは何ヶ月に1回の会社に行く日。
何をしに行ってるのか もちろん知らないが「飯なし」とカレンダーに書いてあったので 中華街でラーメンを食べようと決めていた。

お一人様でも入れそうなところに入ったが 
オヤオヤ…な お味だった。龍翔はオススメしない。




しかしこれで850円。ふところが寒いときにどうぞ。

そういえば テレビでアナウンサーが「お財布が寒いときに…」の言い回しに イチャモンが「財布が乏しい…だよな。バカだこいつ」とイチャモンを言っていた。
「所持金が少ない」の事とだと思うが バカだこいつと言う前に「財布の中身が乏しい」まで言ってほしい。