SHOW  BOY
シアタークリエ





<あらすじ>
巨大な豪華客船、その名もSHOW  BOAT。
宿泊のみならず、レストラン、バー、劇場、クラブや コンサートホール、プールやテニスコートなど様々なエンターテイメント施設を有する、 海に浮かぶ 娯楽の殿堂だ。そんなSHOW BOAT最大の見世物は、キャバレー・キットカットクラブで午前0時に開幕する ショータイム!
ところが、準備で大忙しのキャバレーの裏側では、あちらこちらで思わぬ事態が巻き起こっていた。

シーン1 キャバレー
支配人(中川翔子)から 倒れたディーバの代役探しを言付かった裏方(福田悠太)は、 主演ダンサー (高田翔)が推すエンジェル( 高嶋菜七)を代わりにしようと探し回るがなかなか見つからない。

シーン2 ペーパームーン
カジノで持ち金を全て失ったギャンブラー(越岡裕貴)は、チップの詰まったカバンを抱えた謎の少女(桐島十和子)と出会う。

シーン3 お熱いのがお好き
中国人マフィア( 松崎祐介)は拳銃取引の現場を刑事におさえられ、通訳(瀬下尚人)とともに逃げまどっている。

シーン4 スティング
マジシャンのミスターマジック( 辰巳智秋)からクビを言い渡された見習い(辰巳雄大)は、エンジェルと話すうちに 気持ちが変化し始めて…。

それぞれの事情や悩みを抱えながら、彼らの4つの物語は絡み合いながら進んでいく。
ショー開始5分前。今宵も花火が上がり、ショーの開幕を告げる! 






大好きな光ちゃんの「Endless SHOCK」で コウイチ率いるカンパニーで重要な役どころを押さえているふぉ〜ゆ〜。
4つのお話を一人ずつメインで飾る。
1話ずつ終わると 時間軸が最初に戻る。時間が戻ったとき えっと…と組み合わせていくのについつい天井を見上げて考えてしまう湊かなえの本に似ている。




開場からすでにBGMが流れている。
ショーを見にラウンジに集まったゲスト役を観客が演じるというのは ショーをテーマにした演出ではよく使われるが 今はお喋り自粛で心地よい。シャンパングラスでも持ちたくなる。このシアタークリエのキャパがちょうどいいのだろう。





シーン1の冒頭から福田悠太がタップとダンスで魅せる。これはお手の物だろう。
シーン2では越岡裕貴はピアノを披露していた。相手役の少女におじさんと呼ばれていたが いくつなんだろか。このシーン2から だんだんと時間が重複してくる。「ここ観たような?」と思うが「〜の、その前に♪」と時間(舞台セット)が戻る。
シーン3の中国人マフィアの松崎祐介の9割中国語。
思わず「へ?何言ってる?」と顔を上げる……
(どうやら いつの間にか風間ってたようだ)
この中国語セリフ 本物だそうで…
キチンと字幕があったが 目が悪く読めない。
有点可惜。




しょこたんの歌は 過去舞台で聴いたことある。ミュージカル初舞台のころは頼りなげだったが一路真輝や浦井健治のフォローで 安心して聴いていた。それ以降アニソンを経由して今は立派なディーバとなった。(歌い踊ると音程もなにもなくなるが 可愛いからいっか…)




シーン4のマジシャンの見習い 辰巳雄大がホントにマジックを披露していた。3本のリングを付けたり外したり 双眼鏡で見たけどわからずじまい。あとのはタネが丸わかりだった。でも シーン2の少女とギャンブラーのデュエットで すでに何でも受け止める母の気持ちになっていたので なにも思わず楽しめた。





ショーの本番が始まると 観客たちは手拍子で盛り上げる。きっとふぉ〜ゆ〜ファンのリピーターさんだろう。
中国人マフィアが 女装してディーバを務めるが歌えないので 録音を流し口パクで始める。デッキが壊れ支配人が場をつなぐことになるが ポケモンの主題歌を歌うしょこたんに松崎祐介が続けて合わせる。「ピカチュウ10万ボルトだ〜」「ピカチュウ電光石火だ〜」では大きな松崎祐介が飛び回る。「ピカチュウ でんぐり返しだ」ではでんぐり返しをする。
ケラケラ笑っていたので アドリブか?





本番のマジックショーでは 観客を巻き込み とても楽しかった。ところどころ アドリブに収拾がつかず 内輪受けのところがあったが ジャニーズ芝居なのでいいのだろう。

中国人マフィアの「ヤルシカナイネ」が全編通して合言葉のようだった。
逆に支配人の「ショー・マスト・ゴー・オン」はくどい感じがした。支配人の「深呼吸して手を2回叩く」と落ち着くというジンクスが切り貼りでマンガのようだった。




このお兄さんたちくらいになると 性格が人相に出てくる。
麻生太郎とかあの顔見ると性格悪そうだ。
この4人の顔立ちは 優しげで人も良さそう。
下積みが長くCDデビューせずに舞台を盛り上げる稀有なグループだそうだ。そんな4人の主演舞台 あってもいいと思った。
ただ 興奮冷めやらぬ堂本光一の素晴らしいソロコンの翌日に観劇したこの舞台…日にちが違えば また違う感想になったと思う。

お疲れさまでした。