宝塚歌劇 月組公演
「WELCOME TO TAKARAZUKA ―雪と月と花と―」
「ピガール狂騒曲」〜シェイクスピア原作「十二夜」より〜






第一幕は和物レビュー。
お正月をはさむ公演なので 和物を取り入れたのか お目出度い雰囲気。コロナ休演明けの月組。張り切る。




監修 坂東玉三郎。 
テーマは雪と月と花。
日舞にクラシック曲を組み合わせていた。
「雪」はヴィヴァルディ四季より「冬」
(頭ン中では 若干舞台に昌磨が見え隠れした)
日舞を極めた専科の松本悠里。この公演で退団される。
素晴らしかった。

「月」はベートーヴェン「月光」
(頭ン中では 第3楽章ではなかったので 昌磨は現れず)
トップコンビと群舞。素晴らしかった。

「花」はチャイコフスキーくるみ割り人形より「花のワルツ」
(頭ン中では 真央ちゃんが少しスピンしていた)
月城かなとがパントマイムのような振りで 風間柚乃と写し鏡の踊りをする。途中 引抜きがあり 見せ場を作った。さすが玉三郎。素晴らしかった。


しかしこのウエルカムウエルカム。
「それが宝塚」作詞は植田紳爾先生。 


『あなたの夢はなんですか
 みんなあなたに叶えましょ
 宝石箱から溢れ出る
 弾けるリズムやスポットが
 まだ見ぬ希望の夢の国
 誘うあなたの夢や愛

 それが それが 宝塚』


単純な歌詞だが これぞ宝塚だと思った。
観客をきらびやかな世界へ誘い 夢を見せてくれる。
「それが宝塚」と自信をもって言い切る。
こんな時だからこそ 希望を見出そうと舞台から笑いかけてくれる。銀橋から一歩階段を降りたときは お扇子で口元を覆って「ウエルカムウエルカム」と歌っていた。
少々 目頭があつくなった。


第二幕 ピガール狂騒曲はコメディ。
やはり コロナで6月公演が5ヶ月遅れでお披露目。
コメディで正解だろう。
あらすじは シェイクスピアの「十二夜」を元ネタにしている。トップスター珠城りょうの二役となる。
女性なのに 借金とりから逃れるために男装をしているジャック。本当の名前はジャンヌ。もう一役は腹違いのジャンヌと瓜二つの兄ヴィクトール。
ややこしい。






まぁ 二枚目半ぽいところが多いトップの珠城りょう。
今回も ジャンヌがジャックとなり気弱なところを見せる場面 いつも男言葉が 女役のときは なんかオカマチック。





衣装の早着替えで なんとか二役をこなす。
「なんかいつも着替えてるし〜」と茶化される。
結局 大団円の宝塚なので ジャックがジャンヌに戻り 劇場ムーランルージュの支配人シャルル(月城かなと)と結ばれる。


え? 
男役トップと二番手が結ばれる?
チュウシーンまでしてる…? ナイナイナイ。
トップ娘役 美園さくらちゃん どこいった? 


え? 
ズボンの二人がくっついてる隣で 誰かと結ばれたって? 
その人 珠城りょうが二役のはずのヴィクトールでしょ? 


え? 舞台に珠城りょうが二人って? 
そのヴィクトール…誰?


と うすうす変だと思っていたが 珠城りょうに背格好が似ている蒼真せれんを影に据えていた。
なかなか正面を向かない蒼真せれんだが 珠城りょうの影武者はすごい役。帰ってプログラムを見たが ジャックもヴィクトールも珠城りょうとなっていた。
ネタバレになるからだろうが 影とはいえ 名前がないのは少々気の毒に思えた。


おっと 忘れた。
月城かなとが何だったか 途中ものすごいロングトーンを見せてくれた。観客も拍手で煽る。う〜ん 2,3分出てたような
(大げさか?)
光月るう組長のオカマな振付師も楽しかった。





今回のお席は なかなかの真ん中列。





こないだの「はいからさんが通る」のとこらへん。




友の会で取ると いっつもこのへん。
一般で頼むと前の方なのにな。
まぁ 見られればいいや。




観劇直前にどうも食べすぎる。

あんかけ焼きそばには お酢をかけるが いつも入れ物がカラになるまでかけて 食べるとむせる。
「コロナの咳ではないのよ〜」と大きな背中を丸める。

お腹膨れると 眠くなるのに いつもクリーム白玉あんみつまで頼む。だって白玉好きだから。

あとさ…
ビールだけ先にくれるなよ 麻布茶房。