Canadian Pocky

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日々の記録


先日新しい上司のことを書きましたが、彼主催でアジアの

セールスマネージャー会議がバンコクで開催されました。

組織が変わるといっても、大枠は5年前の組織に戻るという

ことです。今回参加したマネージャーたちも5年前までは

一緒に仕事をしていた仲。会議の内容は心配があったけど、

みんなとの久しぶりの再会を楽しみにしていました。

 

実際それは楽しかったのですが、会議直前に8人中2人が

クビになり1人は降格させられたことが判明。要はみせしめ

ですよね。今からの会議で俺に逆らったらお前も切るぞと

いう表明です。外資あるあるかもしれませんが、楽しい

雰囲気は一転しました。今回の上司はそういう恐怖政治的な

ことをする人のようです。会議でも言葉の端々に私たちを

貶めるような言葉遣いがあり、力づくで言うことを聞かせる

意図が見えました。パワーゲームですね。

とはいえ、これも外資あるあるですが、そういうタイプの

人はこちらも初めてではないので、みんなそこそこ冷静

でした。大人しくハイハイと従って目立たないように

しておこう。そんな感じ。そんな中早速彼に媚びへつらう

輩も現れました。本当のゲームというか駆け引きはこれから

始まるのかも。

 

会議の他は、仲のいい人たちと再会を祝して飲みに行ったり

楽しく過ごしました。クビになった2人とも再会を果たし

ました。不思議なのは、現地のスタッフにお店の選択を

任せていたら、日本レストランばかりだったこと。タイで

人気のようです。あとタイ料理が苦手な人を考慮したのかも

しれません。日本ラーメン屋に行ったり、しゃぶしゃぶ

チェーンに行ったりしました。

会社で大々的な組織変更がありました。要はテコ入れです。

新たにアジア統括部長なるポジションが出来て、外部から

凄腕らしいインド人がやってきました。この人は今までも

色々な会社で規模拡大に成功してきたという経歴で、

製品とか市場とか客先とかには何の興味もないけど、経営

セオリーに沿ってばんばん改革するというタイプ。

 

1年で1.7倍、3年後には4倍に売り上げを増やすという

宣言をして入社したらしいです。それでアジアの国々を

視察して回った結果、今30人くらいの営業部門にあと50人

人を入れる、大幅値下げをして市場シェアを拡大などの

プランを立てました。大胆すぎる…。そもそも工場の設備

を見ても、今の設備では1.7倍の製造キャパがないのです。

そして人件費が倍増するのに値下げしたら、どうやって

利益を確保するのか。でも彼は「売り上げを増やすのが私の

ミッションであり、製造に関しては知らん。利益は知らん」

という立ち位置。こんなのが通用するのだろうか。

上手くいかなかったら彼は退社すればいいけど、残された

余剰人員や値下げしてしまった価格はどうすればいいのか。

現場はざわざわしています。

 

外資企業に勤めていると、こういう人にありがちですが、

自分に反発する人はすぐクビにされる。彼の計画に異を

唱えた人がすでにクビにされそうです。それを知らずに

異を唱えてしまった私もびくびくしています。

というか大部分の人がびくびくしています。

 

今後の計画の詳細を経営会議にかけるらしいので、そこで

却下されるのを期待して静観しています。却下されたら

彼も大人しくなるかな。計画が通らないとなったら、

さっさと退社する可能性すらあります。彼は来年度に

売り上げ1.7倍に出来ないとおそらくクビなので、無理ぽい

となったら自ら去るような気がします。

しばらくはバタバタです。すごいストレスです。。。

不思議な縁ですが、友人がオンラインコミュニティで

活発に活動していて、その仲間たちと静岡にお茶作り体験に

行くというので連れて行ってもらいました。いわゆる大人の

社会科見学的な趣旨です。今回は川根茶の産地で、お茶の

手もみ体験をし、お茶工場の見学をしました。個人では

そういうことはなかなかできないので感謝です。

15人くらい集まったのですが、全く面識のない私をみんな

温かく迎え入れてくださり、それも感謝です。

 

手もみ茶というのは地域によって製法が微妙に異なるらしい

のですが、今回私たちが体験したのは、蒸した茶葉をひたすら

もんだりこねたりして少しずつ水分を飛ばしてお茶にする

という工程。もむことで茶葉の奥から水分を出し、雑味を

出し、茶葉の形を整えていきます。といっても私たちが

やってもなかなかうまく出来ず、先生たちに助けてもらって

どうにか仕上がった感じ。5時間くらいもみ続け、その後

乾燥させている間に工場見学にいきました。工場ではまさに

手もみの工程を模した機械であっという間にできちゃうん

ですね。また途中小グループごとに茶畑の見学もありました。

最後にみんなで作ったばかりのお茶の試飲会。お茶って

一日で出来るんですね。そして出来立てが一番良いとされて

いるのだそうです。自分たちでもんだお茶はフレッシュで

味わい深かったです。

 

その日は島田に宿泊して海の幸を堪能し、翌日はお茶

博物館で世界のお茶やお茶の歴史を勉強して解散となり

ました。まさに大人の遠足という感じ。大人が力一杯

遊んではしゃぐという珍しい体験でした。とても楽しかった

です。ある程度余裕のある大人たちなので、それなりに

社会的地位があるような人が多く、色々な仕事をされていて

それも刺激になりました。異業種交流みたいな感じ。

このコミュニティで九州のお茶畑を訪ねて、有田焼の

茶器、陶器を学ぶという企画も計画中とのこと。