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地下鉄を下り、わき目もふらず　まっしぐらに来たのはグエル邸。

サグラダファミリアを建築したアントニ・ガウディ。

そのガウディの良き理解者でもあり、大パトロンでもあった実業家のグエル氏が、ガウディに依頼して建てた邸宅が、未だ残っていて公開されている。

通常は１2€の入場料を支払わなければ見学できないのだけれど、毎月第1日曜日は無料で入館できると聞きつけ、それならば是非！と出かけた次第。

観光客でにぎわうランブラス通りを少し入ると、周りとは様子の違う建物が見えてきた。

ヨーロッパはデザインが凝っていて可愛らしい建物が多いけど、その中でも異彩を放つグエル邸。

なんと立派な入り口！これ個人宅？えー！信じられない！！

初めて間近で目にするガウディの作品に興奮しつつも、チケットを求めるお客さんが長蛇の列。

チケット配布が10時からで、到着したのは10時30分頃。

そうだよね。無料なら皆見たいよね。

土地勘もあまりないし、早めに動いた方が良かったかな、なんて反省しつつも最後尾に続く。

こんなに並んでいるけど無料のチケットを渡すだけなんだから、そんなに待つこともないでしょ！と軽く考えていたけど、列は全然進まない。

ふと向かいの建物に目を向けると、おそらく開店の準備で室内からベランダを掃除している方が。

室内と同じほうきでベランダも掃くなんて清潔じゃないわ、とか思ったけど

そもそもヨーロッパは室内でも靴は脱がないし、そんなもんなのかなと１人で納得。

私の後にも行列は伸びていくけど、ちゃんと無料チケットもらえるかな？

実はバルセロナ、第1日曜は無料で入館できる施設が意外と多い。

グエル邸を見て時間が余ったら、どこに行こうかな…と考えていたら、一緒に並んでいたお姉さんに日本語で話しかけられた。

どうやらワーホリでスペインに来ていて、今回はバルセロナまで小旅行に来たとのこと。

スペインに来て半日もたっていないけど、暖かいし、食べ物は安くて美味しいし、生活しやすいだろうな。

世間話で話が弾み、待ち時間はあっという間に過ぎていく。

やっとグエル邸の外観が見えるところまできた！

この辺りまで来ると、係の人が並んでいる人数を数えだす。

リミットは近いようだけど、無料で入館できそう！良かった良かった。

グエル邸を見上げる。窓の装飾も細かい。

少しだけ見えた屋上のモニュメント。ガウディっぽい！早く上がりたい！

タツノオトシゴも窓枠もネジネジ。

玄関のモニュメント。細かい！どうやって作ったんだろう。

１時間ほど並んで、やっとこさチケットをゲット！

2人分なので24€得した気分♪

浮いたお金で美味しいものを食べよう。

「良い旅を！」

お姉さんに笑顔で別れを告げた。

長蛇の列＠グエル邸