7月1日から『海のはじまり』
というドラマがスタートしました。

主演は目黒蓮さんで
脚本は生方美久さんです。










生方脚本のドラマですと、私はこれまでに
『silent』と『いちばんすきな花』
というドラマを見てきて今回が3本目になります。

生方さんのドラマでは、自分の心の内をうまく表現できない人たちが主人公のことが多いです。

表現というのは、特に「言葉で」表現できない
という感じ。


今回のドラマは2話まで見たところなんですけど、これまで見た2つのドラマとちょっと違うなと思うところがあって、感じたことを書いてみます。




今までの2本のドラマでも
登場人物に対して
「舌っ足らずだな〜」とか
「言えないんだな…」(こっちが苦しい笑)とか
「はじめから詳細に言えばいいのに」
などなど感じたし、

ある意味、「役者さんが生方ドラマの
セリフを言っている」という感じも
しなくはなかったσ(^_^;) 
(それも含め楽しんでました。


ところが
今回の『海のはじまり』では、
あの言葉足らずな感じが
少ないかも?と思いました。


特に大竹しのぶさんと、池松さんの時に
その感じがしないんです。



私、演技のことは分からないけれど、

大竹さんとか池松さんの演技って
言葉にできない感情や、わだかまり、
何年も抱えてきた言い表せない想い
がただ漏れていたり、滲み出ているんですよね。

仕草、表情、「目で語る」なんて言いますが
言葉以上にそれらで語っているから

言葉が足りない印象にならないんだろうなぁ。



また、生方さんの脚本は、
独特な台詞が所々に出てきます。

その言葉だけでは、意味が分かり切らない、
会話の中で出てきたら「ん?どういう事?」
って詳しく聞きたくなるような言葉だったり

耳に残るような、言葉だったり。


⚫︎今回のドラマの中での印象的なセリフ

海はどこから始まるの?

あの線で(海の)終わりなの?

死んだらどうなるの?
 分からない、けど、終わりってこと。

ママは終わったの?

パパはいつ始まるの?

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全部ドラマの中の海ちゃん(6才の女の子)
のセリフです。

子供の頃、同じようなことを
思ったことがある人もいると思いますが
それを書く生方さんは、年齢的に大人なわけで
今子供の気持ちと言葉を書けるって
すごいよね。


あと「病院てお金を払って
痛い思いしに行くところだよね」って
台詞もあって、確かに!と思いましたね。


⚫︎大竹さんのセリフの中で印象的だったもの

(父親みたいなことをやるつもりなんて
ないですよね。まあ押し付けるつもり
ないんですけど、、わかってます。大丈夫です。)

「ただ、、この7年の水季(亡くなった娘)
のこと、想像はしてください。今日一日だけでも」

とか

「事前に言えばいいってものじゃないのよ」

とか

見た人しかわからないけど^^;


生方さんの書く、
独特な言い回しの台詞が

なぜが大竹しのぶさんが言うと
浮いてないというか、自然で
本当にその登場人物が言っている感じになるのです。

俳優って、台本やセリフに
書かれていることだけじゃない、
その役の性格なり思いなり
背景なりを読み込んで落とし込んで
体で表現する仕事だと思うんですけど
その落とし込み方が深かったり
表現力が高いということなんでしょうね。


やっぱり大竹さんって、すごいな
と思ったりしました。



このドラマは、全部見る💫