



ケンブリッジのあるイングランドにいると、クリスマスは重要ですが新年を祝うことはほとんどありません。一年前の大みそかは、紅白歌合戦や除夜の鐘といったイベントが何もない中、年が変わるという実感がない違和感とともに過ごしました。ところが、スコットランドは違います。ここではホグマニーという新年を祝う祭りが大みそかから開かれるんです。今年こそは新年を祝おう、そういう気持ちでホグマニーに参加しました。
ホグマニーはエジンバラのものが群を抜いて有名です。ただ、今回の旅の日程からするとグラスゴーの方が便利でした。そこで、不安はあったものの、あえてグラスゴーのホグマニーに参加しました。夜になった会場の広場では司会が進行を始め、音楽の演奏が続きました。もちろん私はどの歌手も知りませんが、すべて素直に楽しめる良い音楽です。おもしろいのは、司会が何度も「エジンバラには負けないぞ!」と言っていたこと。きっとエジンバラのホグマニーはもっとすごいんだろうな、と思ってしまいました。そして、年が変わるときにはカウントダウンがあり、花火があがって、気持ちよく新しい年を迎えられました。やっぱり大勢で盛り上がって迎える新年っていいですよね。
ホグマニーでよかったのは、「蛍の光」をみんなで歌ったこと。あれはもともとスコットランド民謡なんです。そして残念だったのは、みんなほとんどお酒を飲んでいなかったこと。ウイスキーを片手に踊るような人ばかりいる世界を期待していたのですが、、、けっこう皆さん礼儀正しかったです。