多系統萎縮症になって、いろいろな便利グッズが増えた。
中には、看護師さんやヘルパーさんに「これは何?」と尋ねられるような珍しいものもある。
そういう時、密かな悦びを感じてしまう。
その一つがマジックハンド。
子供のオモチャにもあるが、「リーチャー」という品名で、福祉用具にもなっている。
床に落ちたものを拾う時などに使うのだが、体をかがめることが困難な私にとっては必需品である。
マジックハンド自体を知らない方は少ないと思うが、実物を見る機会は少ないのだろう。
いろいろな方が目をつけて、尋ねてくれる。
私のマジックハンドは、結構スゴイ…と思う。
製造はツール・ワールド社。
鉄道の駅で、駅員さんがホームに落ちた物を拾う時に使うマジックハンドを作っている会社だ。
私のは、柄の長さが70cmのもの。
メーカーによれば、柄の素材は、NASA(!)が開発したアルミニウムだ。
こういう蘊蓄を語る時が楽しいのだが…聞かされる方は大概興味がない。
製品は、質感がよく、とてもシッカリしている。
しかし、明らかにオーバースペックなので、買おうかどうか迷ったが、一生ものと思って、思い切って購入した。
マジックハンドは思った以上に活躍している。
以前はそれほど使わなかったが。症状が進むにつれ、使う機会が増えた。
ものを落としやすくなったし、また、ちょっと離れたところにあるものを取るのにも使うようになったからだ。
便利グッズの数だけ不自由なことがあるとも言えるだろう。
それは仕方のないことだ。
でも、そこに悦びを感じられるとしたら、幸せなことではないか。
まあ、オタクならではの悦びかも知れないが(^_^;)
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