次の一手 退院 | 日々 閑話

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多発性骨髄腫を患い、日々思うこと感じたことを綴ります

わたしの住む地域は、この冬一番の寒さのよう。
しかし、陽射しがありますから、室内にいれば快適です。

さて、私事ではありますが昨年8月14日の入院から、昨日約5か月ぶりに退院することができました。

入院の理由は、多発性骨髄腫の「次の一手」を打つためでした。
いろいろありましたが。次の一手に一応の目処がつきましたので、この時期の退院となりました。

さて、「次の一手」のことですが、「同種移植」の実施でした。
わたしの場合、
1.染色体異常も含めて、薬剤の奏功期間が短いこと。
2.現在ある薬剤を使ってもあと1〜2年くらいしか持たないかもしれない。その間に使える新薬があるかはっきりしない。
3.リスクはあるが、年齢的には同種移植ができるギリギリであること。
などなどから次の一手を模索していました。

結論から言いますと、いずれにしてもリスクは避けられないこと、リスクの軽重にかかわらず、いずれの方法が長期間生きる可能性が高いことかを判断基準に、同種移植を選択。
また、同種移植にあたりドナーさんの条件も大きく影響しています。
わたしのドナーは、兄です。HAL型もフルマッチで、同種移植実施の条件として、全てが揃っていたこともあります。ドナーの年齢的にもギリギリでした。

現時点での状態ですが、血清中及び骨髄中にも骨髄腫細胞は見当たりませんから、同種移植そのものの結果は、極めて順調ということです。
心配していたGVHDは、主なものは次のものです。
1.全身への発疹、丘疹、赤疹
頭の先から足の指先まで出現しました。幸い痒みや痛みがなくステロイドの塗り薬で対応しました。
2.消化器官の粘膜障害
いわゆる胃潰瘍になったようです。嘔吐、摂食障害などで1か月以上口から食べ物を取ることができませんでした。
3.肺炎
肺にかなり水が溜まり、一時は酸素吸入もしていました。レントゲン、CT、気管支鏡など様々な検査をしましたが、原因菌を特定できませんでした。

ただ、ドクターによると身内のドナーなので重症化しなかった可能性が高いとのこと。

次々に出現するGVHDに辛抱強く対処してくれたドクター陣に感謝です。
血液内科
皮膚科
感染症科
消化器内科
呼吸器内科
循環器内科
歯科
眼科
薬剤師
理学療法士
移植コーディネーター
看護師
まさにチーム医療の賜物だったと思います。

取り敢えず、退院を期に「次の一手」は、次のステージに向かいます。
先ずは、自宅療養でのQOLの回復、慢性GVHDへの対処が主なものでしょうか。

これまでの情報はあくまでも、わたし個人のものですから、全て当てはまることもありませんし、情報として不正確なものもありますので、そのあたりは斟酌していただければと思います。

退院を期に、次のステージに向かいたいと思います。