自由自在に動け、行動範囲も広がり、見た目もかっこいい、夢いっぱいのバイク。特撮ヒーローの影響で小さい頃から憧れている人も多いのではないでしょうか。バイク免許の取得について気になる疑問にお答えします。
年齢は何歳から取得できる?高校生でも大丈夫?
普通自動二輪免許(400cc以下のバイク)は16歳以上であれば取得可能です(高校生でも取得可能)。ただし、特に高校生の場合は経済的に余裕がないと思いますので、かかる費用は事前に調べておいた方が良いでしょう。
教習所でかかる費用やバイクの車体の費用に目が行きがちになるかと思いますが、税金や保険料、購入したお店に支払う登録の際の手数料など、諸々の費用がかかってきます。
<普通自動二輪免許取得に関連してかかる費用>
(教習所で入校から卒業までにかかる費用)
【MT】
・所有免許がない場合(原付免許取得も含む):15~16万円程度
【AT】
・所有免許がない場合(原付免許取得も含む):15万円程度
(税金)
排気量により、かかる費用が異なります。
2種類ある取得方法
普通自動二輪免許を取得する方法は2つあります。1つが教習所に通って取得するというスタンダードな方法です。もう1つが、教習所には通わずに直接運転免許試験場に出向き、学科試験や技能試験を受験するという、いわゆる「一発試験」(飛び入り)と言われる方法です。ちなみに、普通自動二輪免許を取得する際、前もって原付免許を取得しておく必要はありません。ここで、「教習所に通いもせず、一発で試験が受かる人なんているの?」などと疑問を持たれる方もいるかもしれませんが、一発試験は免許の再取得をする人が受けるもの…というのが実態です。つまり過去に一度、普通自動二輪免許を取得したけど今はない…でも、技能も学科も自信があるから教習所に行く必要もないな…という方をイメージしてもらえれば分かりやすいかと思います。
中型免許(普通自動二輪免許)取得の費用と日数
(教習所に通う場合)
<普通自動二輪免許(400ccまで)取得にかかる費用 ※新規(原付免許取得者含む)>
(一般)
AT:15万円程度 MT:16万円程度
(学生)
AT:14万円程度 MT:15万円程度
<普通自動二輪免許(400ccまで)取得にかかる費用 ※普通MT・AT取得者>
AT:8万円程度 MT:9万円程度
<普通自動二輪免許(400ccまで)取得にかかる日数※新規(原付免許取得者含む)>
2週間程度
(合宿の場合)
<普通自動二輪免許(400ccまで)取得にかかる費用 ※新規(原付免許取得者含む)>
AT:12万円程度 MT:13万円程度
<普通自動二輪免許(400ccまで)取得にかかる費用 ※普通MT・AT取得者>
AT:11万円程度 MT:10万円程度
<普通自動二輪免許(400ccまで)取得にかかる日数※新規(原付免許取得者含む)>
8泊~9泊程度
(一発試験の場合)
教習所に通うわけではないため、運転免許試験場でかかる以下の費用のみです。
・試験手数料:2,950円
・交付手数料:2,050円
・試験車使用料:1,550円
【教習内容】
・適性試験
↓
・第1段階
教習所内のコースにて、基本的な運転操作を身に付けます。
↓
・第2段階
教習所内のコースにて、さまざまな状況に応じた走行技能、判断の仕方を学びます。
↓
・卒業検定
第2段階までのカリキュラムを終えた後に受験します。これまでに学んだ運転走行に関する集大成です。卒業検定に合格すると卒業証書が交付されます(有効期限は合格日から起算して1年間です)。
免許センター(試験場)で免許が交付されるまでの流れ
<教習所を卒業した場合>
(必要なもの)
・本籍記載の住民票(日本国籍の無い方も国籍など記載の住民票が必要)
※マイナンバーが記載されていないものでOK
・教習所の卒業証明書
・写真(1枚)
※縦3cm×横2.4cm、6ヶ月以内に撮影したもの、無帽、上三分身、無背景
・筆記用具
・印鑑(認印)
・手数料3,800円(受験手数料1,750円、免許証交付手数料2,050円)
(受験の流れ)
受付→適正試験→学科試験→合格者講習→免許証用写真撮影→免許証交付
※教習所卒業者は、技能試験、取得時講習、応急救護講習が免除されます。
<一発試験の場合>
(必要なもの)
・本人確認書類(パスポート、住民基本台帳カード、在留カード、特別永住者証明書など)
・本籍記載の住民票(日本国籍の無い方も国籍など記載の住民票が必要)
※マイナンバーが記載されていないものでOK
・写真(1枚)
※縦3cm×横2.4cm、6ヶ月以内に撮影したもの、無帽、上三分身、無背景
・筆記用具
・印鑑(認印)
・手数料4,500円(受験手数料2,950円、貸車手数料1,550 円)
(受験の流れ)
受付→適正試験→学科試験→(学科試験合格後)技能試験予約→技能試験→取得時講習→応急救護講習→免許証用写真撮影→免許証交付
運転できる車は?
(普通自動二輪免許で運転できる車)
・排気量~400cc
(メリット)
普通自動二輪免許を取得すれば、原付免許で運転できる50cc以下のバイクも運転できます。
(原付免許で運転できる車)
・排気量50cc以下
(メリット)
排気量が少ないため税金も安いです。例えば、軽自動車税というのがバイクにはかかりますが、原付で運転可能なバイクの場合は年間1,000円(50cc以下)~1,600円(91cc以上125cc以下)で済みます。126cc以上250cc以下の軽二輪自動車の場合は年間2,400円のほか、自動車重量税というものを免許取得時に4,900円払わなければなりません。また、251cc以上の小型二輪自動車の場合は、軽自動車税が年間4,000円かかるほか、自動車重量税が年間1,900円~2,500円(初度登録からの経過年数による)がかかります。
原付とどっちがいい?
普通自動二輪免許なら原付も運転可能です。また、二人乗りができるというメリットがあり、バイクライフの楽しみ方の幅が広がります。ただ、試験場で学科試験に合格すればよいだけの原付免許に比べて、取得までにかかる時間も費用も多いです。とはいえ、自分の乗りたいバイクが排気量251cc以上だったり、バイクライフをより満喫されたい方は最初から普通自動二輪免許を取得することをおすすめします。また、教習所入所時に必要なもの、教習所卒業後に運転免許試験場で受験する際に必要なものにも違いがあるので、事前に確認しておきましょう。
まとめ
普通自動二輪免許(400cc以下のバイク)は16歳以上であれば取得可能です。しかし、教習所でかかる費用のほか、車体費用、各種税金など維持費全体を考慮して、経済的な面で大丈夫かどうかをしっかりと把握するべきでしょう(特に金銭的な余裕があまりない学生の場合)。また、普通自動二輪の免許取得方法には2つの方法がありますが、基本的には教習所に通って(あるいは合宿)取得することになります。