わたしは生まれたときから、ずっと本を読むのが、とても好きなこどもだったらしい。
寝てもさめても、本ばかりよんで、寝るときも枕もとに本を積み上げて、両手には本を抱いたまま
寝る子供だったらしい。だから、将来は図書館のおねえさんになるのが、夢だった。
その夢はね、まったく同じではないけれど、大人になった今、 かなっている。 就職活動したときは本を作りたいと思って、出版社とかいくつもうけたけど、氷河期だったから、なかずとばす、違う業界にはいった。でもね、はじめはまったく違う内容の仕事をやることとなり、数年間、しごとだからやるっきゃないね、とわりきって続けてきた。それはそれでいい経験をしたと今は思っている。
そして、今はめぐりめぐって、本に係る仕事をやらせてもらっている。
まわりには大好きな本がいっぱいある。
不思議だね、いつのまにか気がつくと、子供のころの夢がかなってる。
まったく同じではないけれど図書館のお姉さんと同じように本に囲まれて働いている。
本は作ってないけれど、本に近いばしょにいる。
夢はもう、かなっていたんだ。それに気がついたとき、感動した。
わたしはほんとうにこのしごとに向いているのかと悩みながら、帰ったあるひの電車の中で
それに気がついたとき、電車の中なのに不覚にも涙がでそうになった。
そっか、わたしの夢、いつのまにかかなってたんだって。
その事実がとても不思議な奇跡のように思えた。続けてきてよかったと思った。
ひとの思いは思い描いていたように、いつか実現していくのかもしれない。
今はまだめぐりあえていないけれど、きっといつかいいひとにめぐりあえるとか、
今はまだ本意ではないしごとをしているけれど、きっといつかやりたいことがやれるようになってたとか。
そう、心のどこかで思っていることが、現実をひきおこしてくれる力になるのかもしれないね。
それを信じて、進もう。
ゆっくりでいい、わたしたちは必ずそこにだどりつけるはずだ。