流れ雲のブログ -28ページ目

流れ雲のブログ

季節は巡り、花が咲き花が舞い、花が散り花が逝く、
きっといつか、風が吹いて、夢を運んでくる予感…
繰り返しと、積み重ねの、過ぎ去る日々に、
小さな夢と、少しの刺激で、今を楽しく、これからも楽しく…

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眼が覚めたのは翌る日の薄明の頃である。
メロスは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、
まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、
約束の刻限までには十分間に合う。

きょうは是非とも、あの王に、人の信実の
存するところを見せてやろう。
そうして笑って磔の台に上ってやる。
メロスは、悠々と身仕度をはじめた。

雨も、いくぶん小降りになっている様子である。
身仕度は出来た。
さて、メロスは、ぶるんと両腕を大きく振って、
雨中、矢の如く走り出た。

私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。
身代りの友を救う為に走るのだ。
王の奸佞かんねい邪智を打ち破る為に走るのだ。
走らなければならぬ。そうして、私は殺される。

若い時から名誉を守れ。さらば、ふるさと。
若いメロスは、つらかった。
幾度か、立ちどまりそうになった。
えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら走った。
村を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、
隣村に着いた頃には、雨も止やみ、日は高く昇って、
そろそろ暑くなって来た。

メロスは額ひたいの汗をこぶしで払い、
ここまで来れば大丈夫、もはや故郷への未練は無い。
妹たちは、きっと佳い夫婦になるだろう。
私には、いま、なんの気がかりも無い筈だ。

まっすぐに王城に行き着けば、それでよいのだ。
そんなに急ぐ必要も無い。ゆっくり歩こう、
と持ちまえの呑気のんきさを取り返し、
好きな小歌をいい声で歌い出した。

ぶらぶら歩いて二里行き三里行き、
そろそろ全里程の半ばに到達した頃、
降って湧わいた災難、
メロスの足は、はたと、とまった。

見よ、前方の川を。きのうの豪雨で山の水源地は
氾濫はんらんし、濁流滔々とうとうと下流に集り、
猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる
激流が、木葉微塵こっぱみじんに橋桁はしげたを
跳ね飛ばしていた。

彼は茫然と、立ちすくんだ。あちこちと眺めまわし、
また、声を限りに呼びたててみたが、
繋舟けいしゅうは残らず浪に浚さらわれて影なく、
渡守りの姿も見えない。
流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。

メロスは川岸にうずくまり、男泣きに泣きながら
ゼウスに手を挙げて哀願した。
「ああ、鎮しずめたまえ、荒れ狂う流れを! 
時は刻々に過ぎて行きます。

太陽も既に真昼時です。あれが沈んでしまわぬうちに、
王城に行き着くことが出来なかったら、
あの佳い友達が、私のために死ぬのです。」

濁流は、メロスの叫びをせせら笑う如く、
ますます激しく躍り狂う。
浪は浪を呑み、捲き、煽あおり立て、そうして時は、
刻一刻と消えて行く。

今はメロスも覚悟した。泳ぎ切るより他に無い。
ああ、神々も照覧あれ! 
濁流にも負けぬ愛と誠の偉大な力を、
いまこそ発揮して見せる。

メロスは、ざんぶと流れに飛び込み、
百匹の大蛇のようにのた打ち荒れ狂う浪を相手に、
必死の闘争を開始した。

満身の力を腕にこめて、押し寄せ渦巻き引きずる
流れを、なんのこれしきと掻かきわけ掻きわけ、
めくらめっぽう獅子奮迅の人の子の姿には、
神も哀れと思ったか、ついに憐愍れんびんを
垂れてくれた。

押し流されつつも、見事、対岸の樹木の幹に、
すがりつく事が出来たのである。
ありがたい。メロスは馬のように大きな胴震いを
一つして、
すぐにまた先きを急いだ。

一刻といえども、むだには出来ない。
陽は既に西に傾きかけている。
ぜいぜい荒い呼吸をしながら峠をのぼり、
のぼり切って、ほっとした時、突然、目の前に
一隊の山賊が躍り出た。

「待て。」
「何をするのだ。私は陽の沈まぬうちに王城へ
行かなければならぬ。放せ。」
「どっこい放さぬ。持ちもの全部を置いて行け。」

「私にはいのちの他には何も無い。
その、たった一つの命も、これから王にくれてやるのだ。」
「その、いのちが欲しいのだ。」
「さては、王の命令で、ここで私を待ち伏せ
していたのだな。」

山賊たちは、ものも言わず一斉に棍棒こんぼうを
振り挙げた。メロスはひょいと、からだを折り曲げ、
飛鳥の如く身近かの一人に襲いかかり、
その棍棒を奪い取って、「気の毒だが正義のためだ!」
と猛然一撃、たちまち、三人を殴り倒し、
残る者のひるむ隙すきに、さっさと走って峠を下った。

一気に峠を駈け降りたが、流石さすがに疲労し、
折から午後の灼熱しゃくねつの太陽がまともに、
かっと照って来て、メロスは幾度となくめまいを感じ、
これではならぬ、と気を取り直しては、よろよろ
二、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。

立ち上る事が出来ぬのだ。天を仰いで、
くやし泣きに泣き出した。
ああ、あ、濁流を泳ぎ切り、山賊を三人も撃ち倒し
韋駄天いだてん、ここまで突破して来たメロスよ。
真の勇者、メロスよ。今、ここで、疲れ切って
動けなくなるとは情無い。

愛する友は、おまえを信じたばかりに、
やがて殺されなければならぬ。
おまえは、稀代きたいの不信の人間、
まさしく王の思う壺つぼだぞ、と自分を
叱ってみるのだが、全身萎なえて、もはや
芋虫ほどにも前進かなわぬ。

路傍の草原にごろりと寝ころがった。
身体疲労すれば、精神も共にやられる。
もう、どうでもいいという、勇者に不似合いな
不貞腐ふてくされた根性が、心の隅に巣喰った。

私は、これほど努力したのだ。約束を破る心は、
みじんも無かった。神も照覧、私は精一ぱいに
努めて来たのだ。
動けなくなるまで走って来たのだ。

私は不信の徒では無い。ああ、できる事なら
私の胸を截たち割って、真紅の心臓をお目に
掛けたい。
愛と信実の血液だけで動いているこの心臓を
見せてやりたい。
けれども私は、この大事な時に、精も根も尽きたのだ。
私は、よくよく不幸な男だ。

私は、きっと笑われる。私の一家も笑われる。
私は友を欺あざむいた。中途で倒れるのは、
はじめから何もしないのと同じ事だ。
ああ、もう、どうでもいい。これが、私の定った
運命なのかも知れない。

セリヌンティウスよ、ゆるしてくれ。君は、いつでも
私を信じた。私も君を、欺かなかった。
私たちは、本当に佳い友と友であったのだ。
いちどだって、暗い疑惑の雲を、お互い胸に
宿したことは無かった。
いまだって、君は私を無心に待っているだろう。
ああ、待っているだろう。ありがとう、セリヌンティウス。

よくも私を信じてくれた。それを思えば、たまらない。
友と友の間の信実は、この世で一ばん誇るべき
宝なのだからな。
セリヌンティウス、私は走ったのだ。
君を欺くつもりは、みじんも無かった。信じてくれ! 
私は急ぎに急いでここまで来たのだ。
濁流を突破した。山賊の囲みからも、するりと抜けて
一気に峠を駈け降りて来たのだ。

私だから、出来たのだよ。ああ、この上、私に
望み給うな。放って置いてくれ。どうでも、いいのだ。
私は負けたのだ。だらしが無い。笑ってくれ。

王は私に、ちょっとおくれて来い、と耳打ちした。
おくれたら、身代りを殺して、私を助けてくれると
約束した。

私は王の卑劣を憎んだ。けれども、今になってみると、
私は王の言うままになっている。
私は、おくれて行くだろう。
王は、ひとり合点して私を笑い、そうして事も無く
私を放免するだろう。

そうなったら、私は、死ぬよりつらい。
私は、永遠に裏切者だ。
地上で最も、不名誉の人種だ。セリヌンティウスよ、
私も死ぬぞ。君と一緒に死なせてくれ。

君だけは私を信じてくれるにちがい無い。
いや、それも私の、ひとりよがりか? 
ああ、もういっそ、悪徳者として生き伸びてやろうか。
村には私の家が在る。羊も居る。

妹夫婦は、まさか私を村から追い出すような事は
しないだろう。
正義だの、信実だの、愛だの、考えてみれば、
くだらない。人を殺して自分が生きる。
それが人間世界の定法ではなかったか。

ああ、何もかも、ばかばかしい。
私は、醜い裏切り者だ。どうとも、勝手にするがよい。
やんぬる哉かな。
四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。

ふと耳に、潺々せんせん、水の流れる音が聞えた。
そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。
すぐ足もとで、水が流れているらしい。
よろよろ起き上って、見ると、岩の裂目から
滾々こんこんと、何か小さく囁ささやきながら
清水が湧き出ているのである。

その泉に吸い込まれるようにメロスは身をかがめた。
水を両手で掬すくって、一くち飲んだ。
ほうと長い溜息が出て、夢から覚めたような気がした。

歩ける。行こう。
肉体の疲労恢復かいふくと共に、わずかながら
希望が生れた。義務遂行の希望である。
わが身を殺して、名誉を守る希望である。

斜陽は赤い光を、樹々の葉に投じ、葉も枝も
燃えるばかりに輝いている。
日没までには、まだ間がある。
私を、待っている人があるのだ。
少しも疑わず、静かに期待してくれている人が
あるのだ。

私は、信じられている。私の命なぞは、問題ではない。
死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。
私は、信頼に報いなければならぬ。
いまはただその一事だ。走れ! メロス。

私は信頼されている。私は信頼されている。
先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。
悪い夢だ。忘れてしまえ。五臓が疲れているときは、
ふいとあんな悪い夢を見るものだ。

メロス、おまえの恥ではない。やはり、おまえは
真の勇者だ。再び立って走れるようになったではないか。
ありがたい! 私は、正義の士として死ぬ事が出来るぞ。
ああ、陽が沈む。ずんずん沈む。待ってくれ、
ゼウスよ。私は生れた時から正直な男であった。
正直な男のままにして死なせて下さい。

路行く人を押しのけ、跳はねとばし、メロスは
黒い風のように走った。
野原で酒宴の、その宴席のまっただ中を駈け抜け、
酒宴の人たちを仰天させ、犬を蹴けとばし、
小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、
十倍も早く走った。

一団の旅人と颯さっとすれちがった瞬間、
不吉な会話を小耳にはさんだ。
「いまごろは、あの男も、磔にかかっているよ。」
ああ、その男、その男のために私は、
いまこんなに走っているのだ。
その男を死なせてはならない。

急げ、メロス。おくれてはならぬ。
愛と誠の力を、いまこそ知らせてやるがよい。
風態なんかは、どうでもいい。

メロスは、いまは、ほとんど全裸体であった。
呼吸も出来ず、二度、三度、口から血が噴き出た。
見える。はるか向うに小さく、シラクスの市の
塔楼が見える。塔楼は、夕陽を受けてきらきら
光っている。

「ああ、メロス様。」うめくような声が、風と共に聞えた。
「誰だ。」メロスは走りながら尋ねた。
「フィロストラトスでございます。
貴方のお友達セリヌンティウス様の弟子でございます。」

その若い石工は、メロスの後について走りながら叫んだ。
「もう、駄目でございます。むだでございます。
走るのは、やめて下さい。
もう、あの方をお助けになることは出来ません。」

「いや、まだ陽は沈まぬ。」
「ちょうど今、あの方が死刑になるところです。
ああ、あなたは遅かった。おうらみ申します。
ほんの少し、もうちょっとでも、早かったなら!」
「いや、まだ陽は沈まぬ。」
メロスは胸の張り裂ける思いで、赤く大きい
夕陽ばかりを見つめていた。走るより他は無い。

「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。
いまはご自分のお命が大事です。
あの方は、あなたを信じて居りました。
刑場に引き出されても、平気でいました。

王様が、さんざんあの方をからかっても、
メロスは来ます、とだけ答え、強い信念を
持ちつづけている様子でございました。」

「それだから、走るのだ。
信じられているから走るのだ。
間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。
人の命も問題でないのだ。
私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に
走っているのだ。ついて来い! フィロストラトス。」

「ああ、あなたは気が狂ったか。
それでは、うんと走るがいい。ひょっとしたら、
間に合わぬものでもない。走るがいい。」

言うにや及ぶ。まだ陽は沈まぬ。
最後の死力を尽して、メロスは走った。
メロスの頭は、からっぽだ。何一つ考えていない。
ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。

陽は、ゆらゆら地平線に没し、まさに最後の
一片の残光も、消えようとした時、メロスは
疾風の如く刑場に突入した。

間に合った。
「待て。その人を殺してはならぬ。
メロスが帰って来た。約束のとおり、いま、
帰って来た。」と大声で刑場の群衆にむかって
叫んだつもりであったが、喉のどがつぶれて
嗄しわがれた声が幽かすかに出たばかり、
群衆は、ひとりとして彼の到着に気がつかない。

すでに磔の柱が高々と立てられ、縄を打たれた
セリヌンティウスは、徐々に釣り上げられてゆく。
メロスはそれを目撃して最後の勇、

先刻、濁流を泳いだように群衆を掻きわけ、
掻きわけ、「私だ、刑吏! 殺されるのは、私だ。
メロスだ。彼を人質にした私は、ここにいる!」と、
かすれた声で精一ぱいに叫びながら、ついに
磔台に昇り、釣り上げられてゆく友の両足に、
齧かじりついた。

群衆は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、と
口々にわめいた。
セリヌンティウスの縄は、ほどかれたのである。
「セリヌンティウス。」メロスは眼に涙を浮べて言った。

「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。
私は、途中で一度、悪い夢を見た。
君が若もし私を殴ってくれなかったら、私は君と
抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」

セリヌンティウスは、すべてを察した様子で
首肯うなずき、刑場一ぱいに鳴り響くほど
音高くメロスの右頬を殴った。

殴ってから優しく微笑ほほえみ、
「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。
私はこの三日の間、たった一度だけ、
ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。
君が私を殴ってくれなければ、私は君と
抱擁できない。」

メロスは腕に唸うなりをつけてセリヌンティウスの
頬を殴った。
「ありがとう、友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、
それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。

群衆の中からも、歔欷きょきの声が聞えた。
暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、
まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、
顔をあからめて、こう言った。

「おまえらの望みは叶かなったぞ。おまえらは、
わしの心に勝ったのだ。
信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。
どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。
どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの
仲間の一人にしてほしい。」

どっと群衆の間に、歓声が起った。
「万歳、王様万歳。」
ひとりの少女が、緋ひのマントをメロスに捧げた。
メロスは、まごついた。佳き友は、気をきかせて
教えてやった。

「メロス、君は、まっぱだかじゃないか。
早くそのマントを着るがいい。
この可愛い娘さんは、メロスの裸体を、
皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」
勇者は、ひどく赤面した。・・・

終わり



      
      

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太宰と仲が良かったのは、
昭和8年の秋に交遊がはじまったという
檀一雄。

玉川での入水を含め、3度の心中をはかった
太宰ですが、なんと檀一雄を心中に誘ったことも
あるのだといいます。

「昭和十二年春のある晩のこと、ふたりは、
荻窪の鰻屋に飲みにいった。
そこでいいかげん酔っているのに、さらに
酒一升買って、太宰のアパートで酒盛のつづき。

ぐでんぐでんに酔っぱらうと、太宰は檀に、
いっしょに死のうと言いだした。(中略)

今度はガス自殺しようと言う。
檀も、酒で完全に思考力がマヒ。
すっかりその気になって、コンロからゴム管を
引き抜いてガスを出した。

それでふたりで布団にもぐり込んでいるうちに、
熟睡。
だが運よく、檀は寝込む前に正気にかえり、
あわててガスコックを閉じたという」

また太宰と壇には、こんなエピソードも。
昭和11年末、熱海で遊びまわった二人の財布は、
気付けば空。
そこで太宰は、檀を人質として宿に残し、
金策のため一人東京に戻ったそう。
しかし、檀がいくら待っても太宰は戻って来ず。
あまりに戻ってこないため、料理屋の主人に
連れられて、檀は様子を見に帰京。

そして太宰を捜して井伏鱒二の家を訪れると、
当の太宰本人は、縁側でのんきに将棋を
さしていたのだそうです。

自身の小説『走れメロス』では、主人公メロスは、
人質となった親友の元へ戻ってきましたが、
作者の太宰は「走る」ことはなかったのです。
・・・・

      

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太宰は芥川に心酔し、若い時の写真のポウズは
常に芥川を真似ていた・・・・ 

芥川龍之介は、36年の生涯を薬物自殺で
閉じました。 
憧れていた芥川龍之介が自殺すると、
太宰はショックを受け 友人に、「作家は
このようにして死ぬのが本当だ」ともらしたという。 

そして彼は太宰の自殺まで真似し始めます…。
不確かな例も含むと、伝えられているのは6回です。       

芥川賞が創設され、太宰は第一回芥川賞の
候補者に入ります。 が、結果は、太宰は次席で落選。 
太宰は心から尊敬する芥川の名を冠した
この賞が死ぬほど欲しかったのです。 

「芥川の苦悩がまるで解っていない」と文壇の
大家たちを斬って捨て、「弱さ、苦悩は罪なりや」
(「如是我聞」)と世に問うた太宰

最期は、芥川とおなじく自殺をする。享年39歳 ・・・




 

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