また中国でもこんな口径を目撃したことがあった。1997年の夏のある日、あまりに暑かったので喉を潤そうと繁華街のコーヒーショップに入った。ところが一番隅のテーブルで、ホテルの従業員と何人かの客が英語を使って口喧嘩をしていた。客の姿格好かや英語の発音からして韓国人であることは明らかだった。恐らくコーヒーショップのウェイトレスをからかったために警備員が駆けつけたようであった。

警備員が注意すると、赤いポロシャツを着た男が「I am Japanese!」と英語で喚き、一緒にいた仲間たちも大声を張り上げて相槌を打った。そのうち眼鏡をかけた男が「この中国人野郎!俺達を日本人だと分かっているのか?」と韓国語のソウル言葉を口にした。やはり思ったとおり、本当は韓国人だったのだ。私は一瞬、同じ民族として顔が真っ赤になるほど恥かしくなっていたたまれなかった。自分が明らかに過ちを犯しても、その愚かな韓国人は「名分」を守るために、躊躇することなく他の民族だと偽って責任を回避したのである。まったく醜態極まりない行為だとしか言いようが無い。

「韓国民に告ぐ」金文学著 214P?215P