登山用ヘッドライトのおすすめを選ぶなら、「明るさ(ルーメン)」だけでなく「重さ」「電源(乾電池か充電式か)」「防水性能」をあわせて比べるのが近道です。
この記事では、登山用ヘッドライトの選び方と、メーカー公表のスペックで比べたおすすめ5選をまとめました。
日帰りの登山でも、下山が予定より遅れて、樹林帯の中が思ったより早く暗くなることがあります。
キャンプ場でも、夜にトイレへ行くとき両手が空くヘッドライトがあると安心です。
ヘッドライトは、ブランドやモデルが多く、どれも似たように見えます。
この記事では、私が買う前にメーカーのスペック表で比べているポイントを順番に紹介します。
この記事でわかること
- 登山用ヘッドライトの選び方(明るさ・重さ・電源・防水)
- 乾電池式と充電式、ハイブリッド式の違い
- 登山用ヘッドライトのおすすめ5選
\ 迷ったらこれ /
ブラックダイヤモンド スポット400
電池込みで78gと軽く、最大400ルーメンの明るさがあるヘッドライトです。
付属の単4アルカリ乾電池と、別売の充電池「BD1500バッテリー」のどちらでも使えるので、予備の乾電池を持っていけば山の中でも電池切れに備えやすいモデルです。
- 明るさ:400ルーメン
- 重量:78g(電池込)
- 防水等級:IPX8(水深1.1mの真水に30分耐水)
登山用ヘッドライトの選び方
ポイント1:明るさ(ルーメン)と照射距離
ヘッドライトの明るさは「ルーメン(lm:光の量を表す単位)」、どこまで届くかは「照射距離(m)」で表されます。
多くのメーカーは、ANSI/PLATO FL1(ヘッドライトの性能を同じ条件で測るための規格)という基準で数字を出しているので、商品どうしを比べる目安になります。
- キャンプ場やテント内:100ルーメン前後でも足りることが多い
- 登山道の歩行:300〜400ルーメン前後のモデルがよく選ばれている
- 暗い時間帯の長い行動:明るさに加えて、照射時間の長さも重視する
ただし、最大の明るさで点け続けると、電池は早く減ります。
スペック表の「照射時間」は、明るさのモードごとに確認しましょう。
ポイント2:重さ(100g以下が目安)
ヘッドライトは頭に着けて長時間歩くので、軽いほうが首や頭の負担を感じにくくなります。
登山用として人気のモデルは、電池込みで80〜100g前後のものが中心です。
ポイント3:電源(乾電池式・充電式・ハイブリッド式)
- 乾電池式:予備の乾電池を持っていけば、その場で交換できる。コンビニでも手に入りやすい
- 充電式:USBで繰り返し充電でき、電池代がかからない。出発前の充電忘れに注意
- ハイブリッド式:専用充電池と乾電池の両方に対応。普段は充電池、長い山行では乾電池、と使い分けられる
ポイント4:防水性能(IP等級)
防水性能は「IPX4」のような記号で表されます。
IPX4は「あらゆる方向からの水しぶきに耐える」レベル、IPX7・IPX8は「水に沈めても一定時間耐える」レベルです。
雨の中を歩くこともある登山では、少なくともIPX4以上あると安心です。
ポイント5:赤色光とロック機能
赤色光(赤いライト)は、まぶしさを抑えられるので、山小屋やテント場でまわりの人の目をくらませずに使えます。
ザックの中でスイッチが入って電池がなくなるのを防ぐ「ロック機能」があるかも確認しておきましょう。
登山にヘッドライトは必要?日帰りでも持っていく理由
日帰りの登山でも、ヘッドライトは持っていくものとして紹介されることが多い道具です。
道迷いやケガ、思ったより時間がかかったときなど、予定どおりに下山できないことがあるためです。
スマートフォンのライトでも足元は照らせますが、片手がふさがるうえ、電池を使うと地図アプリや連絡に使える時間が短くなります。
ヘッドライトなら両手が空き、スマートフォンの電池も残しておけます。
すでにキャンプ用のヘッドライトを持っているなら、まずはそれを使い、明るさや重さに不満が出てから登山用に買い替える方法もあります。
登山用ヘッドライトのおすすめ5選
- ブラックダイヤモンド スポット400:78gで400ルーメン、IPX8。迷ったらこれ
- ペツル アクティックコア:625ルーメン、充電池付属のハイブリッド式
- ペツル ティカ:ボタン1つで使いやすい、350ルーメンの定番
- ブラックダイヤモンド ストーム450:防塵・防水のIP67。悪天候に強い
- レッドレンザー MH5:単3電池1本でも使える、照射距離180m
1.ブラックダイヤモンド スポット400
- 明るさ:400ルーメン
- 照射距離:高照度100m/低照度12m(アルカリ電池)
- 照射時間:高照度2.5時間/低照度200時間/リザーブ32時間(アルカリ電池)
- 電池:単4アルカリ電池×3本(付属)、別売のBD1500バッテリーにも対応
- 重量:78g(電池込)/防水等級:IPX8
アメリカの登山ブランド、ブラックダイヤモンドのヘッドライトです。
近距離・遠距離の切り替え、明るさの増減、ストロボ、赤色ナイトビジョンなどのモードがあり、最後に使った明るさで点灯する「照度メモリー」も付いています。
赤色ナイトビジョンは、白色を経由せずに点灯できるので、テント場で周りをまぶしくさせにくい仕様です。
楽天の販売ページは、執筆時点でレビュー件数が70件以上あります。
気になる点は、最大の明るさでは照射時間が2.5時間(アルカリ電池)と短めなこと。
ふだんは明るさを抑えて使い、予備の電池も持っていきましょう。
水に濡らしたあとは、完全に乾燥させる必要があるとされています。
価格は執筆時点で7,600円前後です。
おすすめポイント:
- 78gと軽く、長時間着けていても負担を感じにくい
- IPX8の防水性能で、雨の中でも使いやすい
こんな人におすすめ:
- はじめて登山用のヘッドライトを買う人、日帰り登山の「お守り」に1つ持ちたい人
2.ペツル アクティックコア
- 明るさ:625ルーメン(ANSI/PLATO FL 1)
- 重量:88g
- 電源:付属のリチャージャブルバッテリー「コア」、または別売の乾電池3本
- 充電時間:3時間30分(USB Type-C)
- 対応電池:アルカリ、リチウム、ニッケル水素
フランスの登山用品メーカー、ペツルのヘッドライトです。
付属の充電池「コア」と乾電池の両方に対応したハイブリッド式で、電源の種類を感知して照射性能を調節します。
照射レベルは弱・中・強の3段階で、ボタン1つで切り替えられます。
反射材付きのヘッドバンドで、周りから見つけてもらいやすいのも特長です。
気になる点は、今回の5つの中では価格が高めなこと。
最大の明るさで使うと照射時間は短くなるので、モードごとの時間はペツルの公式サイトで確認しましょう。
価格は執筆時点で12,000円前後です。
おすすめポイント:
- 625ルーメンと、今回の5つの中で最も明るい
- 普段は充電池、長い山行では乾電池と使い分けられる
こんな人におすすめ:
- 早朝出発や、暗い時間に歩くことが多い人
3.ペツル ティカ
- 明るさ:350ルーメン(ANSI/PLATO FL 1)
- 重量:94g
- 電源:単4アルカリ電池3本(付属)、別売のリチャージャブルバッテリー「コア」にも対応
- 防水性能:IPX4(全天候型)
販売ページによると、登場から25年の定番モデルです。
ボタン1つで照射レベルと光の色を選べるシンプルな操作で、赤色光の点灯・点滅にも対応しています。
赤色光の点滅は、緊急時に自分の位置を知らせるシグナルにも使えるとされています。
点灯・消灯するときに、インジケーターで電池の残量を確認できるのも便利な点です。
気になる点は、防水性能がIPX4(水しぶきに耐えるレベル)なこと。
水に沈めるような使い方には向きません。
価格は執筆時点で5,200円前後です。
おすすめポイント:
- 操作がシンプルで、手袋をしていても使いやすい
- 電池残量がわかるので、交換のタイミングをつかみやすい
こんな人におすすめ:
- キャンプと登山の両方で使える、手ごろなヘッドライトがほしい人
4.ブラックダイヤモンド ストーム450
- 明るさ:450ルーメン
- 照射距離:高照度120m/低照度12m(アルカリ電池)
- 照射時間:高照度2時間/低照度175時間/リザーブ20時間(アルカリ電池)
- 電池:単4アルカリ電池×3本(付属)、別売のBD1500バッテリーにも対応
- 重量:89g(電池込)/防水等級:IP67
ブラックダイヤモンドの、防水・防塵性能を高めたモデルです。
IP67は「粉塵が中に入らない」「深さ1mの真水に30分沈めても影響を受けない」レベル。
スポット400と同じく、乾電池と別売の充電池の両方に対応しています。
気になる点は、スポット400より11g重いこと。
雨や砂ぼこりの中で使う機会が少ないなら、スポット400でも十分かもしれません。
価格は執筆時点で9,900円前後です。
おすすめポイント:
- IP67の防塵・防水性能で、悪天候の山行や沢沿いでも使いやすい
- 照射距離120mと、遠くまで照らせる
こんな人におすすめ:
- 雨の多い山域へ行く人、テント泊でタフなヘッドライトがほしい人
5.レッドレンザー MH5
- 最大光束:約400ルーメン(パワーモード)
- 最長照射距離:約180m(パワーモード)
- 使用電池:専用充電池、または単3アルカリ電池×1
- 重量:約94g(電池含む)/ヘッド部サイズ:約69×35×38mm
- 保護等級:IP54
ドイツのライトメーカー、レッドレンザーのヘッドライトです。
付属の専用充電池か、単3アルカリ電池1本で使えます。
単3電池は単4より手に入れやすく、予備を1本持っていけばよいので、荷物を減らしたい人にも向いています。
気になる点は、保護等級がIP54(防じん・水しぶきに耐えるレベル)なこと。
強い雨の中で長く使うなら、IPX7以上のモデルも比べてみましょう。
点灯時間はモードによって違うので、レッドレンザーの公式サイトで確認してください。
価格は執筆時点で8,800円前後です。
おすすめポイント:
- 照射距離約180mと、遠くまで照らせる
- 充電池と単3電池1本のどちらでも使える
こんな人におすすめ:
- 予備の電池を少なくしたい人、遠くの道標や分岐を照らしたい人
目的別:登山用ヘッドライトのおすすめの選び方
- 軽さとバランス重視なら:ブラックダイヤモンド スポット400(78g・IPX8)
- 明るさ重視なら:ペツル アクティックコア(625ルーメン)
- 手ごろな価格で選ぶなら:ペツル ティカ
- 悪天候に強いものなら:ブラックダイヤモンド ストーム450(IP67)
- 遠くまで照らしたいなら:レッドレンザー MH5(約180m)
商品名のリンクから、楽天市場の商品ページで最新の価格や在庫を確認できます。
よくある質問
Q1. 登山用ヘッドライトは何ルーメンあればいい?
登山道を歩くなら、300〜400ルーメン前後のモデルがよく選ばれています。
ただし明るいほど電池の減りも早くなります。
明るさを切り替えられるモデルを選び、ふだんは中くらいの明るさで使うと電池が長持ちします。
Q2. 予備の電池は持っていくべき?
電池切れに備えて、予備の電池(充電式なら予備の充電池やモバイルバッテリー)を持っていくと安心です。
寒い時期は電池の性能が落ちやすいとされるので、予備の電池は冷えにくいポケットなどに入れておく方法もあります。
Q3. 登山用のヘッドライトはキャンプでも使える?
使えます。
キャンプ場では夜のトイレや設営・撤収の手元を照らすのに便利です。
テント場やキャンプ場では、ほかの人の顔に光を向けないよう、赤色光や弱いモードを使うのがマナーです。
Q4. ヘッドライトの最強モデルはどれ?
「どんな山でもこれが最強」という1台はありません。
軽さならスポット400、明るさならアクティックコア、悪天候への強さならストーム450と、何を重視するかで選ぶモデルが変わります。
この記事の目的別の選び方を参考にしてみてください。
まとめ
- 登山用ヘッドライトは、明るさ・重さ・電源・防水性能の4つを比べる
- 日帰り登山でも、予定どおりに下山できないときのためにヘッドライトと予備の電池を持っていく
- 迷ったら、78gで400ルーメン・IPX8のブラックダイヤモンド スポット400
ヘッドライトは、使わずに済めばそれでよく、いざというときに頼りになる道具です。
手持ちのライトも見直しながら、自分の山行スタイルに合う1台を選んでみてください。