「帰って来たヨッパライ」に続く、フォーク・クルセダーズ の第二弾のレコードとなるはずだった曲。
フォーク・クルセダーズ加藤和彦と作詞の松山猛は、この歌を民謡と思って取り上げたそうですが、原曲はパク・セヨンという、「南」出身で「北」に移住した詩人の歌です。
作詞の松山猛は、原曲の1番にあたる部分のみを知っていて(このあたりのいきさつは、映画「パッチギ!」に描かれているそうです)、その部分は原曲に忠実な訳詞になっていますが、2番3番までをオリジナルで作っています。
当時は「東西冷戦」の影響色濃く、この曲に対して「北」からも「南」からもクレームが付き、その影響で「日本」のレコード会社も発売自粛で、メディアも放送禁止にしてしまったそうです。
ジョン・レノンの平和を願う歌「Imagine」が、アメリカが関係する戦争が起きると、アメリカ国内で放送禁止になってしまうようなものでしょうか。
それに落胆した気持ちを表わすべく、この曲のテープを逆回転させたメロディーをもとに加藤和彦が作った曲に、事情を聞いたサトウ・ハチロー氏が詞を付けたのが、実際にフォーク・クルセダーズ デビュー第2弾となった曲「悲しくてやりきれない」です。
この件に関する具体的なモヤモヤ感とともに、青年が一般的に抱くモヤモヤ感をもよく表わした曲になっていると思います。
「悲しくてやりきれない」