8月1日から8日まで、オーストリアのチロル地方に行ってきました。

ルフトハンザ航空を利用して羽田からミュンヘンへ。ミュンヘン到着後すぐにインスブルックへ向けてバスで移動と言う、日本の旅行会社が得意とする強行日程が組み込まれたパックツアーです。参加者は80歳、79歳の女性二人連れ、を筆頭に夫婦連れ3組、私たちより、10歳くらい若い女性二人連れの10人でした。インスブルック到着は夜の10時過ぎでした。

 

3年前、ドイツに旅行した時、ドイツで一番高い山、ツークシュピッツにケーブルカーで登りました。頂上はレストランやビールの売店があり、皆ビールをぐびぐび飲んでいます。山は神聖なものという意識があったので、すごい違和感を感じました。

 

頂上から下界を眺めると、ドイツ側は岩だらけ、ところがチロル地方に眼を転じるとそこはまるで別世界の「ハイジの世界」「Sound of Music」の世界が広がっていました。ドイツ側とオーストリア側では砂漠とオアシスの違いくらいの差がありました。

 

さて、今回は間質性膀胱炎と機能性胃腸症を患っていますから、旅行前の準備は旅行に持っていく薬、サプリの一覧表を作ることから始まりました。大きいボトルから小さいボトルへ移し変え、漢方薬などの薬はビニール袋へ。万が一に備えて、風邪薬、膀胱炎になった時のためのUT.Vibranceも封の切ってないボトルを持参するなど、結構大変な作業でした。

 

それに加えて、トレッキングもありますから、フード付きウインドブレーカー、リュック、底のゴツゴツしたトレッキングシューズ、それに合わせた靴下。アマゾンのプライムがどんなに有難かった事か!旅行中、ビールの飲みすぎで、夫がお腹を壊す事が多いので、携帯湯沸かし器と

レトルトのおかゆ、雑炊も忘れずに。

何やかやで、サムソナイトの重さは20kgを越えていました。

 

行きの飛行機ではほとんど眠れませんでした。映画を何本見たか分かりません。頭が疲れてきました。それにトイレ。やはり寝ていないとトイレに何度も行く事になります。2時間おきくらいにトイレに行っていたと思います。食事は離陸して一時間くらいして夕食、私は洋食を選んで正解。お肉のクリーム煮に人参、インゲン。夫は和食を選んで酷く不味い、とこぼしていました。着陸一時間前に2回目の食事、今度は簡単な食事でした。特に食べられない物も無く大丈夫でした。

 

インスブルックに到着して、寝たのは一時過ぎ。今年のチロル地方の天候は異常でここ数日34度を超えているとか。ホテルはヒルトンだったから、冷房が付いていたので、快適でした。(この旅行中唯一のエアコンつきホテル)

 

翌日は朝食(ビッフェ、色々種類はありましたが、胃と間質もちですから飲み物は水とホットミルク、果物はメロンとスイカをほんの少々、他にはオムレツを焼いてもらい、日本ではめったに食べないソーセージを食べました。)を済ませて9時ホテルを出発です。

たった10人なのに、大型バスですから、ゆったりと使えます。ゼーフェルトと言うインスブルックから30分の距離の町までバスで行き、そこからケーブルカーとロープウエイを乗り継いで、ゼーフェルダーヨッホ(2065m)へ。そこからゼーフェルダー山の頂上までハイキングです。

ハイキングとは名ばかりの結構な勾配を上る登山です。「チロルの山々を眺めながらのさわやかなハイキングです。」と日程表に書いてありましたが、とんでもない、ひたすら下を見て、

足を上に運ばないと、いけません。周りを見回す余裕など、時々の休みの時だけ、それに

気温が高いので、いつ雷雨になるか分からないと、ガイドさんが神経質になっていたので、ひたすら、歩け、登れ、登れでした。ゼーフェルダーシュピッツェ 2220mまで2時間の登山。

 

チロルの山の頂上にはなぜか十字架があり、その塔の下の方にノートが入っており、名前を記入するようになっています。登頂記念に、名前を書いてきました。

夫とガイドさんと一緒に十字架の下で。

 

 

頂上からの眺めです。チロル地方はどこの山からも頂上からの景色はこんなみたいです。

頂上から足を滑らせないように気をつけながら、ロ-プウェイに乗るところまで、下山し

ふもとの町でランチとなりました。

日程表にはこう書いてあります。

チロル名物 「チローラーグリューステル」をどうぞ。

どんなに美味しいお料理かと期待したのが間違い。

まずスープ。

ビーフブロスにパンケーキの細切りがのっている。(これはこの地方の名物らしい)

メインはソテーしたジャガイモにソテーしたお肉(恐らく牛肉)(二つとも2cmぐらいに細かく切ってある。恐らく味付けは塩コショウのみ)それに目玉焼きが載っている。

それにデザート、アップルシュトゥルーデルにアイスクリーム付き

素朴すぎる味付けの料理にガーンとやられました。先が思いやられる。滝汗

だけど町並みはきれいです。お店のバルコニーは花で飾られています。これらの花々はダスキンのような花屋が設置、取替えを引き受けているそうです。

 

昼食後はインスブルックまで戻って今度はインスブルック観光です。もう足はよろよろなのに

まだ歩かなくてはなりません。この日が一番キツイ行程でした。

有名な黄金の小屋根です。

 

屋根には金箔が貼られていて、美しく輝いています。

両脇は小屋根の博物館かもしれません。

 

凱旋門(1765年建流)   

聖ヤコブ教会と美しい天井画とパイプオルガン(バロック様式)

マリアテレジアはインスブルックを好んだそうで、宮殿もありました。

この日、夕食は自由でした。添乗員さんと近くのイタリアンへ。ピザにパスタ、サラダをオーダーしましたが、食べ切れませんでした。(三人でシェア) なおドレッシング、チーズと食べましたが、間質も胃も大丈夫でした。