【佐野夏のワクワク教室】お絵かき講座は絵の具の使い方を教えるところから始まります | 「ちくちくのへや」フェルトのおままごと雑貨やさん

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「かわいい」があると、なんだかシアワセ。
誰かに見せたくなる・あげたくなる。
子どもだけじゃなく、おとな女子もくすっと笑っちゃうフェルト雑貨を、ひとつひとつ手縫いで作っています。


学校でやっているはずだけど、実はちゃんとわかっていないことってたくさんあるんだなーと思います。

よくわからないまま、低学年で教えたきりずっときてしまうと、きちんとした知識にはならないのだなーと思います。


だからわざわざ教えなおす必要があるのです。




こんにちは!

毎日の暮らしをちょこっとかわいくするアイデアをご提案します♪工作プランナーのcamoです。




あなたのお子さんは、絵の具をちゃんと使えますか?



F子ちゃん「そんなの当たり前でしょ、だって学校の図工でやってるし」

と思うでしょ。



それが、案外わかってない子が多いんです。

具体的にいうと、絵の具をチューブから出して、そのまま画用紙に塗り付けたり、水加減が多すぎて、にじみ絵にしちゃう子が多いんです。





下絵までは鉛筆書きなのでそんなに混乱しないのですが、絵の具となると急におおごとになります。たかが色塗り、されど色塗り。


絵の具や道具の使い方をきちんと知らないまま使うと、せっかくの作品が台無しになってしまいますよ。



夏休み、絵の宿題がある子も多いと思います。

一度きちんとお子さんの様子を見てあげてください。



チェック(透過) 絵の具のきほん 





パレットの使い方



パレットにはちいさな色のお部屋と広い混色スペースがあります。

いきなりちいさい色のお部屋から筆にとって塗ると、水の量の調節ができません。

風景や細かい図案のものは、チューブから小さいお部屋にお米2~3こくらいの量をだし、そこから絵の具を混色スペースで色をつくってから塗るようにします。


ポスターのような色がはっきりしたものは、チューブから出したままの色で塗ってもOKです。

風景や人物画のような自然物を塗るときは、かならずパレット上で混色してから塗ります。自然界に絵の具そのまんまの色などないですよね?空は水色ですか?葉っぱは黄緑色ですか?



筆洗の使い方



筆洗(バケツ)は水を入れるところが2~3つのおへやに分かれています。

①汚れた筆を洗うところ(濃い色)
②汚れた筆を洗うところ(薄い色)
③きれいにすすぐところ

と使い分けます。

汚れた水で筆をすすいで次の色に移っても、絵の具が濁った色になってしまいます。

筆は洗ったままだと水を多く含んでいるので、ぞうきんで水気を調節して使います。

お水か汚れたらこまめに替えるようにすると良いです。




筆の使い方



広いところは太い筆で、細かいところは細い筆で塗ります。

空や海などの広い面を塗るときは、筆を一方方向に動かすようにするときれいに塗れます。

細かいところは細筆の穂先をつかいます。

色の境目はとくに丁寧に、ゆっくり筆を動かします。




絵の具の量



水彩画の美しさは水の量です。

水が少ないと筆で強くこすってしまい、画用紙に傷がつきカスカスになります。

水が多すぎると紙が水分を含んで波打ってしまいます。またなかなか乾かないため、そのまま次の色を塗ると滲んでしまいます。



絵の具と水の量によって絵の印象が変わります。

ポスターなどのはっきりくっきりした絵を描く場合は、水の量を控えてなるべく絵の具を濃い色にします。

風景などのやわらかい絵を描く場合は、水の量を多めにして下絵の線が少し透けるくらいにします。

広いところを塗るときは、途中で色が変わってしまわないように多めの絵の具を出しておきます。特に混色の場合は少しの割合で色が変わってしまうため、大目に絵の具を作っておきます。



塗る順番


背景から塗っていきます。

空や地面・背景のように、広くて遠いところから塗ります。

次に準主役→主役(人物やテーマの事物)→最後に文字(ポスターなど)


さらに、薄い色から濃い色の順に塗ります。


最初に大事なものを塗ってしまい、あとから背景の色を塗ると、いろがはみ出した場合上にかぶってしまい、前後関係が崩れます。(たとえば顔を先に塗ってから空を塗った時、水色の絵の具が顔の上までかかってしまうことがあります)

濃い色は薄い色の上から塗っても影響がありませんが、薄い色は濃い色の上に重ねることはできません。濃い色が手について画面を汚してしまう可能性もあるため、できるだけ最後に塗るようにします。






小学生の水彩画の指導をしていて思うのですが、基本を押さえて書いている子は少ないです。



いきなりチューブから絵の具を筆にドバっとつけて塗る子

ほんの小指ぐらいの面積を塗るためにチューブ半分くらいの量の絵の具を絞り出している子

チューブの絵の具にない色は「○○色がないから塗れない」といって止まってしまう子


ほんとうにいるんです。


とくに「肌色がない」「灰色がない」という子の多いこと!!
「肌色」といういろは、そもそもないのです。
いろんな色の人がいるのです。


混色という概念がないため、木は緑・地面は茶色・空は水色・太陽は赤で塗って。おしまい。

朱色の絵の具がセットにあるので、ミカンも朱色に塗るのです。




「学校で絵の具を使っているから、ちゃんとわかっているだろう」

というわけではないようですよ。

小学校では、時間的にも技術的にも、そこまで細かく指導できないのだと思います。


夏休み、おうちで絵を描く機会があるご家庭では、ちょっとお子さんの絵の具の使い方の様子を見てみてください。



「いや、わたしそんな余裕ないのよね~」

「イライラしちゃうからムリ!!」


という場合は、さくっと外部教室に預けてみるのもいいかもしれませんよ(笑)




わたしが所属しているNPO教育支援協会北関東では、佐野と足利で夏休み子ども講座を開催しています。


今日は佐野会場でお絵かき指導をしてきました。


ひとりひとりの手元を見ながら、基本をしっかり伝えます。


1年生から6年生まで、15人全員がしっかり2時間集中して取り組みました。








参加してくれたみなさん、とってもじょうずにできました!


お盆明けは足利で開催。

エントリーしてくださっているみなさん、たのしみに待ってますよ~!