休日の昼に子供が好きな回転寿司に行ったときのこと、妻が「たまにはビールでも飲んでみたら?」と・・。退院以来ずっとお酒は飲まずにきて、プレドニンの処方が無くなってからも特に飲みたいとは思わなかったので断酒生活が続いていた。好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の症状が私は胃と腸に強く出たため苦しんだ記憶と、治療によって取り戻した健康への感謝もあって、お酒などというものを胃に流し込む暴挙に中々踏み切れなかったという事情もある。しかしビールくらいなら何ということはないかなあと「うーん」と考えて答えを出すより早く、息子が「駄目ー」とこれは母親の方を向いて抗議の声を上げた。私の病気はお酒のせいじゃないからと妻が息子に説明するも、珍しく顔を少し上気させた息子が「でもお酒を飲んでまた体調が悪くなったら、どうするの」と食い下がる。「じゃあ、やめておこうかな」と言わざるを得ない。生ビールねえ・・もう1年以上飲んでないんだなあ。
病気になる前は少し自暴自棄的なところや諦めの気持ちもあって、どこか悪くなってるだろうなと思いつつも結構な量の飲酒癖を改めなかった。ブランデーが好きで薄めずロックでがばがば飲むから、胃に良いわけがない。どうせ早死にするんだろうというような変にひねくれた気持ちがあって開き直っていたものが、今回の病気によって全身くまなく精密検査をしたことで皮肉なことに当の病状以外は全くの健康体であることが判明した。おまけに・・これは飲酒のせいだろうが・・以前から不調だった胃腸関係も病気の治療とともに信じられないくらい改善されて、調子が良くなった。こうなると現金なもので、この健康を失ってなるものかと・・・。
しかし少し不眠の傾向があることから「少し飲んでみようかな」と息子に相談してみると、それなら寝る前に1杯だけ飲んで寝ることにしてみたらと・・・たぶん私がダラダラと際限なく飲むことを心配しているのだろうが、そんなにだらしなく飲んでいたかなあと今更ながらに反省させられた。かくして息子のお許しが出たので、最近は寝る前に1杯・・それもコップ半分のブランデーを水で薄めたものを1杯だけ飲んでから寝るようにしている。おかげで不眠の方も大分解消されて、疲れや眠気が翌日に残ることも少なくなった。
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症は好酸球が異常増殖してしまうことによって起る病気だが、好酸球が増える原因は解明されていない。医師によると外部からの何かしらが原因で好酸球が異常に増えるというのは考えにくいから、日常の生活で再発を防ぐために気をつけるようなことは何もないということだ。お酒も然りであろうが、どちらにしても過剰な飲酒は体を痛めるから良くない。免許皆伝を授けて息子を独り立ちさせるまでは健康に生きていたいから、これからもほどほどの飲酒を心がけて行きたいと思う。