本日は朝から快晴。昨日同様、暑い一日になりそうです。
さて、昨日、シーマークスクエア内にあるシネマサンライズで、映画「真夏の夜のジャズ」を見ました。何度か見る機会があったのですが果たせず、今回、やっと見ることができました。
●真夏の夜のジャズ:
*配給元のカドカワが例の情報流出の件でホームページを閉じており、代わりに上のページを載せました~。
1958年のニューポートジャズフェスティバルの様子をピックアップした映画です。1958年のジャズシーンと言えば、東海岸ではハードバップ、西海岸ではウエストコーストジャズの全盛期。そんな旬の時期のジャズを見聴きできる本作、悪いはずがありません。
冒頭のジミージェフリーの演奏から、最後のマヘリアジャクソンの神がかった名唱まで、画面を食い入るように見ていました。
4Kに仕立て直されるもレトロ感が漂う画面に、ジャズジャイアントが続々現れます。セロニアスモンク、ソニースティット、サルサルバドール、ジョージシアリング、マックスローチ、チコハミルトン、エリックドルフィー、ジェリーマリガン、アートファーマー、サッチモ・・、みんな若いこと、若いこと。タイムスリップ的感覚、強烈です!!。
ちょっと残念だったのは、演奏よりも歌唱のシーンのほうをメインに作られていたこと。アニタオデイ、ダイナワシントン、サッチモ・・、もちろん素晴らしいのですが、プレイヤーの演奏をもっともっと聴きたかったなあ。未収録映像もかなりあると思うので、そちらの素材を使ってパート2,パート3を作れないもんでしょうかねえ・・。
さておき、チャックベリーが登場してきたのにはびっくり。もちろんロックンロールをやっています。会場は大いに沸いていました。大衆受けとはこのことか・・。この後、ジャズは進化していくものの次第に隅に追いやられて閉そく感が漂ってきます。そうさせてしまったミュージシャンの一人、チャックベリーがこのフェスに参加していたとは、なんとも皮肉・・。
また、ドルフィー。まだ額に例のこぶがありませんでした。これもびっくり。ドルフィーのこぶ、演奏のミューズ説があったように記憶していますが、ううん、なるほど~。
そして、会場の様子をとらえたシーンも興味深かったです。アメリカの上流階級と思われる観客の品の良さ。ファッションの素晴らしさ。この時代のアメリカの裕福さの一端がよくわかります。1960年代の大規模ロックフェスでは見られません、この光景。よき時代のアメリカを活写した映画にもなっています。
ご興味があれば、ぜひ、シネマサンライズへ!。7月18日まで上映しています~!。
■ 本日の2曲:
プレイヤーの演奏をもっと・・、と言いながら笑、この映画の前半のハイライト、アニタオデイの名唱。そして、名ステージアクト。ドラムとデュオで始まる