あとは…死を待つだけなのか…と思った。 | アドラー心理学×介護 で 目指せ‼︎!明るい介護生活!〜介護は辛いの常識にしばられていませんか?〜

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アルツハイマー型認知症の母を自宅で介護中!
介護に活かすアドラー心理学などをお伝えしてます。

暑い。

ちょっと病に倒れた時期があり
その後、調子が上がらない。

とにかく疲れる。
歳のせいか?そうなのか?
いや、後遺症だろ?
毎晩仕事から帰って座ると
寝落ちしている。
だからなのか、感情が動きづらい。
喜怒哀楽がなんだか鈍い感じがする。
ま、時が解決するのかな。


久しぶりの日曜日のお休み。
母の保険証と
介護負担割合証がきたので
施設に届けに行ってきた。
母には会えないが…。

「元気にやってる」
らしい。

施設のケアマネさんに
どんなところが
どんな風に元気なのか?
食欲があるからなのか?
立位が安定してるのか?
はたまた、寝たままだが
変化がないだけなのか?
教えてほしい
と、つめ寄ってしまいそうだったが…
やめておいた。

世間話をして
書類渡して
コピーもらって帰りかけた時

「あ、もう一つお話ししたいことが…。」
と声をかけられた。
大体、こーゆー時は、
あんまり嬉しくない話しの時だよなあ
と憂鬱になりながら
立ち止まる。

「あのーいつも、

リビングから見えるところの部屋を

使っていただいていたじゃないですか。
あ、まだ、変わらず使われてはいるんです。
あのー、何というか、動き回られる方がいて、

あのー、見護りが必要で…。」

歯切れの悪いこと…。

「部屋をかえたいということでしょうか?」


と聞くと、

「まぁ、そういうことです。」

申し訳なさそうに
身体を小さくしているケアマネさん。

「いやです。ダメです。」
って言うのもありだろう…。
もしかしたら、もう部屋変えられてるのかもなぁ…。

結局、
「母に大きな不都合がなければ…大丈夫です。」
と、乾いた声で返事した。

「あ、大丈夫です。

あのー南側で…

柱で隠れてはいますけど、

昼は部屋で過ごさないし…
ちゃんと見守りますし…」

「じゃ、今すぐその部屋を見せてくれ」と
言ったところで
このコロナ禍では
断られるのだから

「よろしくお願いします。」
と、頭を下げるしかない。

母は歩くこともなく
始終見護る必要のない
状態なんだなぁ。
あの部屋
外に梨畑が見えて
よかったのになぁ。
お墓の方の部屋に
行ったのかなぁ。
あ、ってことは、

「あとは…死を待つだけの存在なのか…。」
とムクムクと鈍い感覚が湧き起こり

胸が痛くなった。

特養(特別養護老人ホーム)に
入所する時に
はっきり
「ここでは、看取りに向けたお世話をします。リハビリはしません。それでもいいですか?」
と確認されたんだから
わかっていたはずだけど…


今日はすごく
胸が痛い。

人は皆
いつか死ぬことは決まっていて
毎日、その日に向かって生きている。

母は、
入所している人たちは
1日1日を
どんな想いで生きているのだろう。

今の状態で
特養で過ごしているのは
間違いなく正解ではあるのだ。

でも、
私にもう少し
知識があれば
違った過ごし方ができたんじゃないか。

ここまで
頑張ってきたパワーを
違う形で注げば
こんなほろ苦い
想いはしなくてよかったのではないか…
母も、もう少し楽しくすごせたのではないか?

体力落ちてるからか
ちょっとだけ
ネガティブな感情が押し寄せてきた。

おそらく、どんなことをしても
正解があるわけじゃないから
後悔はするよね。


だから、

せめて母には

穏やかな毎日を過ごして欲しい。

と祈るのみ。

急にまわりが暗くなった。
ふと、空を見上げると
太陽が雲に包まれたところだった。