こんばんは、カメしょうです。
 

皆さんは、若い頃に「お芝居をやってみたかった」とか「劇団に入っていた」なんて経験や憧れ、ありますか?
 

私は普段、メタバース(仮想空間)で活動するVR劇団「劇団テアドルチェ」に、公式カメラマンとして所属しています。 普段は裏方として、団員さんたちの熱気あふれる公演を記録するのが私の役目です。

 


ですが、先日の稽古は少し、特別な時間になりました。

その日は参加人数が少なめだったこともあり、なんと「カメしょうさんも一緒にやってみませんか?」と声をかけていただいたのです。

正直、驚きました。 でも、チョットやってみたいと参加している自分がいました。

 

最初に行ったのは、役者さんの基礎中の基礎「外郎売(ういろううり)」です。 ペアを組んで、一人が読んだ一節をもう一人が追いかけるように口にする練習です。

 

私は音声配信を5年ほど続けているので、「話すこと」には慣れているつもりでした。 けれど、演劇の基礎は全く別物。
特に私は、「さ行」や「ら行」の滑舌に苦手意識があるのですが、ペアを組んでくださったベテランの団員さんは、私の拙いペースに優しく寄り添ってくださいました。


その後は、架空のCMの台詞を使った表現の練習。
 「ふざけた調子で」
「真面目な口調で」と設定を変えながら、
一つの台詞を唱えてみる。
 自分ではない誰かになりきって声を出す。 気づけば1時間半、夢中で声を出し続けていました。
 

この充実感は、リアルな場所で劇団に入るのと同じ、あるいはそれ以上のものかもしれません。


介護をしていると、「外に出かける」ということがどれほど高いハードルか、身に染みてわかります。 場所代や移動時間、そして何より「家を空けられない」という現実。

かつて演劇に憧れていたとしても、介護が始まった瞬間に「もう無理だ」と諦めてしまうのが普通だと思います。
 

でも、メタバースなら。 自宅の居間から、一歩も動かずに劇団の稽古場へ行けるのです。

もちろん、重度の介護をされている方にとって、まとまった時間を確保するのは簡単ではないかもしれません。 けれど、日々の鍛錬や、劇団員としての繋がり、そして「表現する喜び」は、今の時代、自宅にいながらにして十分に手に取ることができるのです。


「介護をしているから、やりたいことはできない」

もしそう思っている方がいたら、ぜひメタバースという選択肢を知ってほしい。 家の中にいながら、新しい自分に出会える場所がここにはあります。
 

まだまだ、メタバースでできることはたくさんあります。 これからも、少しずつご紹介していきますね。

それでは、また。

 

年末公演のアーカイブです。
撮影を担当させていただきました。