　5月25日木曜日。5時15分起床。睡眠５時間57分。１日の快適さOK。

　明るい曇天。６時、退院後の生活を考え、朝の清々しい風の中で歩行訓練。2700歩。疲れた。

　午前中２回のリハビリ。病室にいるとソーシャルワーカーがやってきて6月5日の退院の時間を確認にきた。最後のリハビリを受けることは決めていたが、昼食を食べずに退院するか、食べてからにするかは決めかねていた。病院食はさすがにうんざりだが、食べてどこにも寄らずに帰宅したいと思ったからである。Ｋ子に相談のLINEをするとどちらでもよいという。結局、11時に迎えにきてもらうことになった。昼食にはコンビニのおにぎりを食べながら帰ればよいだろう。後は手術をした諏訪日赤病院へ首の状態を診てもらう日を決め、外来でリハビリを続けるために地元の整形クリニックに問い合わせをソーシャルワーカーに頼まなければならない。いつもと変わらぬ病院の日常だが、にわかに忙しなくなってきた。

　午後のリハビリのとき、横になってくださいといわれ、仰向けに寝ると、姿勢を正される。真っ直ぐに寝ているつもりなのだが、体が曲がっているという。なるほど、人間は自分の体が曲がっていたり歪んでいたりしても気づかないのか、ならば根性が曲がっているのはなおさら気がつかないわけだ。とはいえ、体と心のカタチに相関関係があるわけではない。身体が病んでいても心の健康な人はいるし、身体が健康でも心が病んでいる人もいる。要は、体が曲がっていればできるだけ正常になるように正してもらえばよいし、心もそうである。ただし、精神の歪み、偏見は正すのが容易ではないだろう。なぜならば自分が正しいと疑うことを知らないからである。

　午後のリハビリは１時から２時まで、終わったらそのまま風呂場に直行。風呂から出るとさすがにぼーっとして、ベッドで１時間仮眠をとる。

　６時の夕食後は病院敷地内を夕風に吹かれながら散歩する。今日の歩行数は5000歩を超えた。

　午後の仮眠がよかったのだろう。いつになく頭がスッキリしている。１階のラウンジでたっぷり１時間半集中してプルーストを読めた。

入院94日目（転院63日目）〜体の歪み、心の歪み