　３月24日金曜日　転院の日

　６時15分起床。着替えをして朝食を待つ。

　7時半通常より30分早く朝食を出してもらう。

　８時Ｋ子が６階のデイルームで待っていてくれた。

　８時25分病院を出る。途中コンビニでカレーパンとサンドイッチ、カフェオレを買う。１ヶ月病院食ばかりだったので、朝食を食べたばかりだったが、こんなものが食べたくなった。転院したら、入院生活がどれほど続くかしれないが、また長期間食べられない。

　日赤から山梨リハビリテーション病院までは中央高速を利用しても90分。諏訪からわれわれの家のある長坂あたりまではまだ緑がほとんど見られない。ときどきコブシの白い花が目にとまるだけだ。

　富士山がきれいである。韮崎から富士山を見ながら甲府盆地へ下っていくと、若葉や若草の明るい緑が輝き桜が咲いている。90分のドライブで季節は一気に春になってしまった。

　９時53分山梨リハビリテーション病院到着。中央高速の一宮御坂インターで降り、笛吹川を渡ってすぐである。職場が比較的近くにあったから、八王子から車やオートバイで通勤していたときにはよく走ったので土地勘のある場所だ。

　手続きは丁寧に行われる。副院長だという女医の診察も丁寧で信頼が持てそうである。

　病室へ案内される。ここでＫ子とは退院まで会うことはできない。病室は4階である。廊下は広く開放感がある。リハビリ病院はこうでなくてはならない。4人部屋である。やはり各ベッドはカーテンで仕切られており、プライバシーは充分守れそうだ。窓からの眺めは温泉街らしくホテルなどの建物が視界をふさいでいるものの、電車通勤をしていたときに見慣れた山々が近く見えた。

入院32日目（転院1日目）〜カレーパンを食べる