　９時、零下3・５度。早春らしい陽光、しかし風は冷たい。

　コロナが陽性であった息子がラインで写真を送ってきた。ビニール袋に入った大量の食料とお菓子。会社の社長が届けてくれたという。お菓子は孫のことを気遣ってくれたのだ。

　体の具合は？　何日ぐらい自宅療養するのか。それとも入院？　孫も保育園を休まなければならないだろうがどうするのか。具体的なことを何も知らせてこないということは何とかなっているということだろうか。とりあえずそう信じるしかない。

　井伏鱒二の「冷凍人間」を読む。生物を急速冷凍して蘇生させる実験に、主人公は行きがかりん上本人が自ら実験台になろうとするのだが、井伏鱒二がこの種のSFとはいえないけれども、空想化学的小説を書いていたとは知らなかった。

　冷蔵庫がスカスカになってきたので午後韮崎まで買い出しに行く。

　まず比較的ガソリン代が安いと評判のスタンドで車にガソリンを給油し、18リットルの灯油缶4つ分の灯油を買う。寒冷地では冬の電気代や燃料代が家計を圧迫する。その分夏はクーラーなどが必要ないので助かるが、プラマイゼロということはなく、冬の出費は節約できないだけに肥大化する。

　ダイソーで日用品をあれこれ買った後は業務スーパへ。何度も通ううちに冷凍食品など定番のものができた。普通のスーパーで同量を買った場合の3分の2ぐらいの支払いで済んでいる感覚がある。

　長坂にもどり、老夫婦がやっている北部安売りセンターで野菜を買う。ここも安い。ときどき商品が古くなっていることがあるが、野菜でも果物でも１パックの量が多くて安い。年金生活者らしい老人の客が多い。

　夜の眠りに問題があるのだろう。車を運転しながらもしきりにあくびが出たが、帰宅後ソファに座ったら、睡魔に背後から襟首をつかまれて、眠りの底に引き摺り込まれてしまった。

冬の燃料費に家計は圧迫される。（Jan. 21, 2022）